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大内宿 雪まつり
茅葺きの屋根に、雪が積もる。 大内宿。会津と日光を結ぶ街道の、宿場町だった。江戸時代の町並みが、ほぼそのまま残る。茅葺きの家が、一本道の両側に、四十軒あまり並ぶ。 二月、雪まつり。…
茅葺きの屋根に、雪が積もる。
大内宿。会津と日光を結ぶ街道の、宿場町だった。江戸時代の町並みが、ほぼそのまま残る。茅葺きの家が、一本道の両側に、四十軒あまり並ぶ。
二月、雪まつり。雪で灯籠をつくり、なかに火を入れる。夜、雪の道に、ぽつぽつと橙の光がともる。家々の窓も、灯る。数百の灯が、白い坂道に並ぶ。
花火が上がる。雪国の、控えめな花火。白い屋根、白い道、白い闇に、色が散る。一瞬だけ、空が明るむ。
観光のためだけの景色ではない。ここでは、雪とともに冬を越す暮らしが、まだ続いている。蕎麦屋の煙突から、湯気が立つ。葱一本で食べる、高遠そば。その日常が、いちばん美しい。
茅葺き屋根の駅舎から列車を降りると、湯野上温泉の湯気が渓谷の空気にすっと混じっているんですよね。会津鉄道の小さな旅は、そのまま江戸時代の宿場へ続く道に繋がっていて、大内宿の通りを歩くと、茅葺きの民家がずらりと並んで、ふだんの時間の感覚がすこしずれていく気がするんです。
高遠そばをネギで食べるあの風習も、ここでは当たり前のことで、だからこそ「ああ、ここにしかないものだなあ」と、たのしくなってくる。しんごろうもそうで、こういう食べものが暮らしの延長線上にある場所って、ほんとうにいいなあと思うんです。
下野街道の古道が今も国の史跡として残っていて、散歩のついでに一里塚の前に立てる、というのも、この町のふしぎなぐあいで。塔のへつりの凝灰岩が阿賀川に削られてあんな形になったことも、旭ダムが今も現役で動いていることも、この土地は「続いている」ということをさりげなく見せてくれる。奥羽山脈に囲まれた豪雪地帯で、それでも人の暮らしと歴史がこれだけ積み重なっているのは、すこし、ふしぎでいいなあと思います。
福島県下郷町に泊まる
この地に重なるもの
- 下郷町大内宿
- 下野街道
- 中山風穴地特殊植物群落
- 塔の■(ヘツリ)
- 観音堂
- 日光
- 小野岳
- 湯野上温泉
- 会津下郷
- 塔のへつり
- ふるさと公園
- 弥五島
- 養鱒公園