2件の予定
旭川・農業者直売所あさっぱ
北海道の農家が、直接持ってくる。 北海道・旭川。大雪山の麓、日本最大級の農業地帯のど真ん中にある街。 あさっぱは、その農家たちの直売所だ。十勝と上川の農家が、収穫した翌朝に持ち…
北海道の農家が、直接持ってくる。
北海道・旭川。大雪山の麓、日本最大級の農業地帯のど真ん中にある街。
あさっぱは、その農家たちの直売所だ。十勝と上川の農家が、収穫した翌朝に持ち込む。じゃがいも、とうもろこし、トマト、チーズ。前日に土から出てきたものが、ここに並ぶ。
スーパーの北海道産とは、全然違う。
当たり前だ。距離が違うから。
旭川は北海道観光のハブだ。旭山動物園、美瑛、富良野への玄関口。でも旭川そのものを目的にする旅行者は少ない。
あさっぱを知れば、旭川に泊まる理由ができる。
早起きして、農家の顔を見ながら野菜を買う。
それが、北海道の食の正しい体験だ。
旭川冬まつり
雪で、世界一を作った町。 2月上旬、北海道・旭川。 石狩川の旭橋のたもと、雪の大雪像。 かつてギネスに載った、世界最大級の雪の建築。 制作は市民と自衛隊、のべ数千人。 ひと冬がか…
雪で、世界一を作った町。
2月上旬、北海道・旭川。
石狩川の旭橋のたもと、雪の大雪像。
かつてギネスに載った、世界最大級の雪の建築。
制作は市民と自衛隊、のべ数千人。
ひと冬がかりで、雪の城を建てる。
はじまりは昭和35年。
長い冬を明るくしようと、市民が始めた雪の祭典。
以来、雪像は年ごとに大きくなった。
会場はもうひとつ。
歩行者天国・平和通買物公園に、氷彫刻の列。
氷彫刻世界大会の作品が並び、
夜、ライトに透ける。
チェーンソーと鑿で削り出す、消える彫刻。
さっぽろ雪まつりとほぼ同じ時期。
だが旭川は、入場無料で、雪像に近い。
大雪像はステージになり、
夜は花火が雪原に上がる。
旭川の冬は、日本の都市でいちばん寒い。
氷点下20度の朝も珍しくない。
その寒さが、氷を彫れる寒さ。
寒いから、できる祭り。
締めは旭川ラーメン。
屋台の湯気も、ごちそうのうち。
醤油スープの湯気で、生き返る。
旭川家具の木の手ざわりと、旭川ラーメンのスープの湯気が、この盆地の日常をかたちづくっている、そんな街なんですよね。大雪山連峰の伏流水が産業と食をそっと支えていて、木工の美学とデザインへの眼差しが、ふだんの暮らしの中にちゃんと根を張っているんです。
長くここに居ると、旭川駅を起点にJRと道路の路線がいくつも交差している地の利が、じわじわと頼もしく感じられてくる。旭川空港もあるから、どこかへ出かけて戻ってくる、という生活のリズムが作りやすいんです。
旭山動物園や三浦綾子記念文学館、絵本作家あべ弘士が主宰するギャラリープルプルなど、文化の受け皿がいくつもそろっているのも、この街のいいところで、アイヌ語の地名チュプペツに由来する歴史の層と、国際家具デザインフェア旭川のような現在進行形の創造性が、同じ場所にごく自然に並んでいる。北海道パウダーベルトの中心に位置するカムイスキーリンクスや、就実の丘の展望スポットまで足を伸ばせば、盆地ならではの寒暖差がつくった地形の豊かさを、体ごと受け取れる。訪れた人が「こんなに奥行きのある街だったのか」と少し驚く、そういう場所だと思うんですよね。
北海道旭川市に泊まる