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新庄まつり
山車が、物語になる。 新庄まつり。八月、二十台の山車が、町を練り歩く。やたい、と呼ぶ。歌舞伎や物語の名場面を、人形で再現する。 二百七十年前、飢饉があった。多くの人が死んだ。その年…
山車が、物語になる。
新庄まつり。八月、二十台の山車が、町を練り歩く。やたい、と呼ぶ。歌舞伎や物語の名場面を、人形で再現する。
二百七十年前、飢饉があった。多くの人が死んだ。その年の秋、藩主が、民の心を慰めるために祭りを始めた。悲しみのあとの、にぎわい。
山車は、一年で壊して、また作る。同じものは、二度と出ない。毎年、新しい物語が、町を行く。職人と町衆が、夏じゅうかけて作り上げる。
囃子が、もの悲しい。
にぎやかなのに、どこか哀調がある。飢饉の記憶が、囃子に残っているのかもしれない。ユネスコ無形文化遺産。東北の、奥ゆかしい祭り。
雪の重さを知る町は、食べ物もどこか力強いんですよね。納豆汁やとりもつラーメン、馬刺しといった食卓の顔ぶれを見ていると、厳しい冬をやり過ごしてきた人たちの、ふだんの暮らしのかたちが見えてくる気がします。新庄駅は山形新幹線の終点で、奥羽本線、陸羽西線、陸羽東線が交わる場所でもあって、鉄道の結び目として、この盆地は静かに機能しているんです。
杢蔵山が東の空にどっしりと立っていて、山屋キャンプ場から登り始めると、新庄の街の夜景が杢蔵山荘から望めるという、その往復がなんともいい距離感なんですよ。雪氷防災の研究拠点として雪の里情報館があるのも、豪雪をただ耐えるのではなく、知ろうとしてきた町の気質を表しているようで、すこしうれしくなります。
江戸の時代から羽州街道の宿場として、最上川の水運とともに栄えてきた場所で、みちのく民話まつりが今も続いているのは、雪深い冬の夜に物語を語り合ってきた積み重ねがあるからなんだろうなあ、と思います。くぢらもちという名前ひとつとっても、この土地の言葉の手触りは、どこかほかとは違うんです。
山形県新庄市に泊まる
この地に重なるもの
- 新庄藩主戸沢家墓所
- おくのほそ道の風景地 草加松原 ガンマンガ淵(慈雲寺境内) 八幡宮(那須神社境内) 殺生石 遊行柳(清水流るゝの柳) 黒塚の岩屋 武隈の松 つゝじが岡及び天神の御社 木の下及び薬師堂 壺碑(つぼの石ぶみ) 興井 末の松山 籬が島 金鶏山 高館 さくら山 本合海 三崎(大師崎) 象潟及び汐越 親しらず 有磯海 那谷寺境内(奇石) 道明が淵(山中の温泉) 湯尾峠 けいの明神(氣比神宮境内) 大垣船町川湊
- 八幡神社
- 八幡神社
- 旧矢作家住宅(旧所在 山形県新庄市萩野)
- 栗駒
- 杢蔵山
- 新庄
- 升形
- 南新庄
- 新庄
- 新庄
- 泉田
- 羽前前波