祭事
大分県日田市 豆田・隈・竹田地区
日田祇園
Hita Gion: The Evening Floats of a Water Town
祭事 · Festival
夜、山鉾に灯がともる。
大分・日田。天領の面影を残す町、豆田と隈。七月下旬、高さ十メートル級の山鉾が、祇園囃子とともに、古い町並みを巡行する。九基。すべて、町内の人の手作りだ。
昼の山鉾も豪華だが、この祭りの白眉は夜にある。提灯を飾りつけた「晩山(ばんやま)」。無数の灯が、闇に浮かぶ。囃子が響く。祭りは、一気に最高潮へ向かう。
祇園信仰は、約五百年前から。正徳四年(一七一四年)には、今のような山鉾が奉納されていた。豆田八阪神社、隈八坂神社、竹田若宮神社――三社の祭礼。山鉾には毎年、歌舞伎の一場面を題材にした飾りがのる。人形師の手で、命が吹き込まれる。
国の重要無形民俗文化財。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つ。
祭りの一週間前の日曜には、JR日田駅前に山鉾が集まる「集団顔見世」がある。提灯をともした晩山が一堂に会する光景は、必見だ。
日田は、水の町。三隈川が流れ、豆田の町家が残る。昼は町並みを歩き、夜は灯った山鉾を追う。水の郷の夏が、灯りとともに更けていく。
ONSEN
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