日本全国
いま、この国で
312件
2026年7月
9件
7月11日〜9月1日
郡上おどり
岐阜県郡上市八幡町島谷(郡上八幡城下町)
夏の夜、城下町に音楽が鳴りはじめる。
するといつの間にか、知らない人たちと一緒に踊っている。
見る祭りではない。踊る祭りだ。
7月11日から9月5日まで、31夜にわたって続く。
クライマックスは8月13〜16日の徹夜おどり。夜が明け
7月20日〜7月21日
土崎神明社祭の曳山行事
秋田県秋田市土崎港中央(土崎神明社ほか)
曳山の後ろに、皮肉が下がっている。
秋田・土崎港の夏祭り。武者人形をいただいた、勇壮な曳山が町を巡る。
だが、面白いのは後ろだ。曳山の背中に「見返し」と呼ばれる札がある。そこには毎年、その年の世相や政治を皮肉る川柳が、新しく書かれる。
勇ま
7月20日〜7月20日
塩竈みなと祭
宮城県塩竈市一森山(鹽竈神社)および塩釜港
神様が、船に乗る。海を、渡る。
宮城・塩竈の夏。鹽竈神社の二基の神輿が、華やかな御座船「鳳凰丸」「龍鳳丸」に載せられる。百隻もの供奉船を従えて、松島湾を巡る。
日本三大船祭りのひとつ。
まず、二〇二段の石段を、重い神輿が担ぎ下ろされる。陸の
7月24日〜7月25日
天神祭
大阪府大阪市北区天神橋2-1-8(大阪天満宮)および大川一帯
船の祭りと、火の祭り。
大阪・天神祭。京都の祇園祭、東京の神田祭とならぶ、日本三大祭のひとつ。
主役は、学問の神・菅原道真。
見どころは七月二十五日の「船渡御」。神霊を載せた船を中心に、約百隻の船が、大川を行き交う。かがり火が水面に映る。船
7月25日〜7月25日
天神祭奉納花火大会
大阪府大阪市北区(大川・桜之宮公園周辺)
千年の祭りの、フィナーレ。
日本三大祭りのひとつ、天神祭。学問の神・菅原道真をまつる。その締めくくりが、この奉納花火。
船渡御。かがり火をたいた百隻の船が、大川をすすむ。その頭上で花火が開く。火と水と、船の灯り。
紅梅花火。道真ゆかり
7月25日〜7月25日
安倍川花火大会
静岡県静岡市葵区(安倍川河川敷)
花火は、慰霊から始まった。
静岡・安倍川花火大会。夏の夜、河川敷に約一万五千発。東海地方でも屈指の規模だ。
だが、この花火には、はじまりの理由がある。
戦争で亡くなった人。水害で命を落とした人。その霊を慰めるために、1953年、花火を打ち上
7月25日〜7月25日
ふくろい遠州の花火
静岡県袋井市(原野谷川親水公園周辺)
花火師の、競演。
遠州・袋井の夏。全国の名だたる花火業者が集まり、自慢の花火を持ちよる。日本一の花火が見られる、と言われる大会。
約二万五千発。日本最大級の大玉花火。地上六百メートルにひらく光が、遠州平野を照らす。
各社が技をきそうか
7月26日〜7月26日
ぎおん柏崎まつり海の大花火大会
新潟県柏崎市(柏崎港・中央海岸)
海から、空へ。
日本海をのぞむ柏崎の、夏の祭り。越後三大花火のひとつ。海岸線そのものが、観覧席になる。
海中空スターマイン。波打ちぎわで開く花火が、水面をなめるように広がる。尺玉百連発。海の上に、光がつらなる。
潮の香り。波の音。そこ
7月31日〜8月4日
八戸三社大祭
青森県八戸市、長者山新羅神社・神明宮・おがみ神社
3つの神社が、年に一度だけ合流する。
青森・八戸。太平洋に面した漁港の街。毎年8月の初め、長者山新羅神社、神明宮、おがみ神社の3社が合同で大祭を行う。
山車行列が、街を動く。豪華な人形を乗せた山車が、27台以上。その迫力は、ねぶた祭りと
2026年8月
28件
8月1日〜8月4日
盛岡さんさ踊り
太鼓の数が、世界一。
盛岡さんさ踊り。八月、大通りを、踊り手と太鼓が埋める。和太鼓の同時演奏数で、ギネス記録を持つ。
鬼の手形、という伝説がある。悪さをする鬼を、神様が捕まえ、二度と来ないと約束させた。その証に、岩に手形を押させた。盛岡の、
8月1日〜8月1日
日向ひょっとこ夏祭り
宮崎県日向市(日向市駅周辺市街地)
ひょっとこの面で、ずっこけながら踊る。
宮崎・日向。ひょっとこ夏祭り。ひょっとこ、おかめ、きつね。三つの面をつけた踊り手が、おどけた仕草で、町を踊り歩く。
ひょうきんな動き。腰を落とし、首をかしげ、よろける。観ている人が、つい笑ってしまう。
8月1日〜8月7日
弘前ねぷたまつり
弘前市(土手町コース・駅前コース)
青森ねぶたが「動」なら、弘前ねぷたは「静」だ。
扇形の巨大な灯籠に三国志や水滸伝の武者絵が描かれ、夜の城下町をゆっくりと流れていく。
表には英雄の戦場絵、裏には美しい鏡絵(女性画)が描かれているのが特徴だ。
表と裏、両面を見て初めてひ
8月1日〜8月2日
松江水郷祭湖上花火大会
湖の上で、
花火が咲く。
島根県、松江。
宍道湖の東側、
湖上の4台の台船から、
花火が上がる。
日本有数の湖上花火大会。
2026年は2日間開催。
8月1日土曜、約1万発。
8月2日日曜、約1万1千発。
尺玉の4連発。
連続斜め打
8月2日〜8月7日
青森ねぶた祭
青森市(新町通り・青森駅周辺)
幅9メートル、高さ5メートルの巨大な灯籠が、夜の青森を練り歩く。
骨格に和紙を貼り、内側から照らされた光の彫刻。歌舞伎、神話、武将——題材は多様だが、
どれも躍動する人物が今にも動き出しそうな迫力を持つ。
ねぶた師と呼ばれる職人が1年
8月2日〜8月3日
長岡まつり大花火大会
新潟県長岡市(信濃川河川敷)
この花火には、祈りがある。
昭和二十年八月一日、長岡は空襲で焼けた。千数百人が亡くなった夜。その慰霊と、復興への感謝。だから長岡の花火は、ただ美しいだけではない。
「フェニックス」。不死鳥。中越地震からの復興を願って生まれた。信濃川の対
8月3日〜8月6日
秋田竿燈まつり
夜になると、稲穂が立ちあがる。
秋田の市街地。提灯を米俵に見立て、四十六個を一本の竿に吊るす。一番大きな「大若」で高さ十二メートル、重さ五十キロ。差し手は、それを手のひらに、額に、肩に、腰へと移していく。落とさない。倒さない。風が来ても、
8月4日〜8月8日
五所川原立佞武多
青森県五所川原市大町(立佞武多の館ほか市内)
見上げると、首が痛い。
青森・五所川原の夏。「立佞武多」は、高さ約二十三メートル。ビルの七階に届く、巨大な人形灯籠だ。内側から灯りをともし、夜の町を、ゆっくり歩く。
起源は明治の末から大正。豪商たちが、競って巨大な佞武多をつくった。
だが、
8月5日〜8月7日
山形・花笠まつり
山形県山形市中心部
赤い花の笠を持ち、1万人が踊る。
ヤッショ、マカショ。その掛け声が、8月の山形の夜に響く。
花笠の花は、ベニバナだ。山形の特産品。かつてこの地域を豊かにした染料の花。その花を笠に飾り、3日間踊り続ける。
東北五大まつりのひとつ。青森の
8月6日〜8月8日
仙台七夕まつり
仙台市青葉区(中央アーケード商店街周辺)
毎年8月6日の朝、仙台の商店街に一斉に笹飾りが立てられる。
制作費数十万円から数百万円。和紙と竹だけで作られた巨大な吹き流しが、アーケードを埋め尽くす。
伊達政宗の時代から続き、戦後の焼け跡にも飾りが立てられた。
毎年200万人以上が
8月6日〜8月6日
びわ湖大花火大会
湖が、闇に沈む。
滋賀県、大津。
琵琶湖の南端、
なぎさ公園から沖へ向けて、
花火が打ち上がる。
2026年は第40回記念大会。
テーマ、
「戦国ディスカバリー滋賀・びわ湖 夏の陣」。
スターマイン、
3号玉から10号玉まで、
約1
8月7日〜8月7日
神明の花火
山梨県西八代郡市川三郷町(笛吹川河畔)
紙のまちが、火を上げる。
市川三郷は、和紙と花火と印章のふるさと。神明の花火は、この町の誇り。甲斐の夏を代表する、約二万発。
甲府盆地に、音がこだまする。四方を山にかこまれた地形が、花火を抱きしめる。二尺玉が、夜空いっぱいにひらく。
8月7日〜8月9日
沼田まつり
群馬県沼田市(沼田駅周辺市街地)
天狗が、町を歩く。
群馬・沼田。沼田まつり。大きな天狗の面を掲げた行列が、夏の町をゆく。
沼田は、迦葉山弥勒寺で知られる。そこに祀られるのが、天狗。だから、この町の祭りには、天狗がいる。
見どころは、女性たちが担ぐ「天狗みこし」。重さ約一ト
8月9日〜8月12日
よさこい祭り
鳴子が、手のなかで鳴る。
高知の八月。前夜祭、本番二日、後夜祭の四日間、街じゅうが踊りになる。二百近いチーム、二万人ちかい踊り子。地方車が音楽を連れて、市内九カ所の競演場と演舞場をめぐる。
決まりは、ふたつだけ。鳴子を持つこと。曲によさ
8月11日〜8月15日
阿波おどり(徳島)
徳島市(藍場浜演舞場ほか市内各演舞場)
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」。
この囃し言葉が、阿波おどりのすべてを言い表している。
起源は1587年、蜂須賀家政が徳島城の落成を祝って民衆に踊りを許したことだとも、盂蘭盆会の精霊踊りが発展したものだとも言われている
8月12日〜8月16日
深川八幡祭り
三年に一度の夏が、東京の下町に来る。
江東区・門前仲町。富岡八幡宮の例祭。赤坂の山王祭、神田明神の神田祭とならぶ、江戸三大祭りのひとつ。三年を一巡りとして規模が変わり、二〇二六年は、もっとも大きな「本祭り」の年にあたる。
最終日、五十基
8月13日〜8月13日
北九州・関門海峡花火大会
福岡県北九州市門司区(門司港・関門海峡)
二つの岸が、競演する。
関門海峡。本州と九州をへだてる、せまい海。その両岸、山口県下関市と福岡県北九州市が、同時に花火を打ち上げる。
海峡をはさんで、九州と本州が火で競う。約一万五千発。船が行きかう、せまい海に光が映る。
レトロな門司
8月13日〜8月13日
関門海峡花火大会
海峡が、光る。
本州と九州のあいだ、
関門海峡の上に、
両岸から花火が上がる。
門司側と下関側で、
同時打上げ。
日本で唯一の、
海峡を挟んだ花火大会。
両岸あわせて約1万5千発。
尺玉、水中花火、仕掛け花火。
関門橋のシルエットが
8月15日〜8月15日
諏訪湖祭湖上花火大会
長野県諏訪市(諏訪湖畔公園前)
湖が、花火を二倍にする。
昭和二十四年、戦後の復興を願って始まった。約四万発。打ち上げ数は全国でも屈指。取りかこむのは、山々と、鏡のような諏訪湖。
音が、山にこだまする。湖面が、光をうつす。盆地という地形が、花火を増幅させる。空に一発、
8月15日〜8月16日
篠山デカンショ祭
兵庫県丹波篠山市北新町(篠山城跡三の丸広場)
「デカンショ、デカンショで半年暮らす」。
意味は、わからなくていい。歌えば、それでいい。
丹波篠山の盆。城跡の広場に、高いやぐらが立つ。日が暮れると、浴衣の人々が輪になる。ひとつ、ふたつ、いくつもの輪。
歌われるのはデカンショ節。歌詞は数千
8月15日〜8月16日
山鹿灯籠まつり
頭の上に、和紙の灯りがともる。
熊本・山鹿。木も釘も金具も使わず、和紙と少しの糊だけで組まれた金灯籠。柱も障子の桟も中は空洞で、驚くほど軽い。一人前の灯籠師になるのに、十年かかるという。その灯籠を頭に掲げ、揃いの浴衣の女性が、千人で舞う。
8月15日〜8月15日
赤川花火大会
河が、光る。
山形県、鶴岡。
赤川の河川敷、
羽黒橋から三川橋のあいだ、
約700メートル。
打上げ幅、日本最大級。
第33回、
2026年8月15日、
午後7時15分打上げ開始。
約1万2千発。
テーマは、
「響輝 -HIBIKI
8月16日〜8月16日
五山送り火
京都府京都市(東山・北山周辺の五つの山)
山に、火で、文字を描く。
京都・五山送り火。八月十六日の夜。盆に帰ってきた先祖の霊を、あの世へ送り出す。
午後八時。東山に「大」の字が、炎で浮かび上がる。続いて、「妙」「法」、舟形、左大文字、鳥居形。五つの山に、順番に、火が灯る。
暗い山肌
8月16日〜8月18日
西馬音内盆踊り
雄勝郡羽後町西馬音内本町通り
顔を見せない踊り手がいる。
深くかぶった編み笠、または彦三頭巾で顔を隠したまま、篝火の前をゆっくりと通り過ぎる。
約700年前から秋田の農村で続くこの盆踊りは、華やかさよりも、どこか底知れない静けさを持つ。
踊るのは、名もない人たちだ
8月17日〜8月17日
熊野大花火大会
三重県熊野市(七里御浜海岸)
海が、舞台になる。
三百年以上の歴史。もとは初盆の供養から始まった花火。世界遺産・熊野古道のふもと、七里御浜の浜辺で打ち上げられる。
海上自爆。鬼ヶ城の岩壁で炸裂する三尺玉。海面すれすれで開く花火は、ここならでは。波の音と、花火の音がま
8月22日〜8月23日
種子島鉄砲まつり
鹿児島県西之表市(西之表港周辺市街地)
日本に、鉄砲が来た島。
鹿児島・種子島。本州最南端のはるか南、東シナ海に浮かぶ島。
1543年、ここに一隻のポルトガル船が漂着した。乗っていた者が持っていたのが、火縄銃。日本人が、初めて見る武器だった。
島の領主・種子島時尭は、これを大金で
8月26日〜8月27日
吉田の火祭り
山梨県富士吉田市上吉田5558 北口本宮冨士浅間神社
8月26日の夕暮れ、富士山の麓の町に高さ3メートルの大松明が70本以上立てられ、一斉に火が入れられる。
2キロにわたる街道が火の海になる。
これは富士山の噴火を鎮める祭りだ。登山シーズンが終わる合図でもある。
北口本宮冨士浅間神社と諏
8月29日〜8月29日
大曲の花火(全国花火競技大会)
秋田県大仙市(雄物川河川敷)
日本一を、決める夜。
明治四十三年、諏訪神社の祭りからはじまった。いまや日本三大花火のひとつ。全国の花火師が頂点をめざす、最高峰の競技大会。
昼花火がある。これは大曲だけ。煙の色と形で勝負する、世界でも珍しい競技。日が暮れて、夜花火がは
2026年9月
6件
9月1日〜9月3日
おわら風の盆
富山県富山市八尾町
夕暮れが来ると、八尾の町は変わる。
ぼんぼりに灯が入って、胡弓と三味線の音が坂の上から流れてくる。
編み笠を目深に被った踊り手たちが、越中おわら節に合わせてゆっくりと町を流していく。
おわら風の盆は、元禄の時代から三百年以上続く行
9月5日〜9月6日
沖縄全島エイサーまつり
沖縄県沖縄市諸見里(コザ運動公園陸上競技場ほか)
先祖を送るための踊りが、夜を埋める。
旧盆が明けると、沖縄ではエイサーが始まる。
太鼓を打ち、三線の音にのせて、若者たちが先祖の魂を送り出す。
もとは、集落ごとの行事だった。それが戦後、各地の青年会が一堂に会する「全島エイサーまつり」になっ
9月11日〜9月12日
片貝まつり奉納大煙火
新潟県小千谷市片貝町(浅原神社)
世界一の花火が、ここにある。
四尺玉。重さ四百二十キロ。直径八百メートルの大輪。ギネスにも載った、世界最大の打ち上げ花火。上げるのは、人口わずか数千の小さな町。
三尺玉発祥の地。花火はすべて、浅原神社への奉納。生まれた子のため、亡くなっ
9月11日〜9月13日
花巻まつり
岩手県花巻市(花巻駅周辺市街地)
ひとつの祭りに、いくつもの踊りが集まる。
岩手・花巻の秋。神楽、鹿踊、花巻ばやし、風流山車、神輿。三日間、町が芸能で埋まる。
なかでも、鹿踊。頭に鹿の角、背に長いささらを背負った踊り手が、太鼓を打ちながら跳ねる。東北だけの、独特の芸能だ。
9月12日〜9月13日
岸和田だんじり祭
大阪府岸和田市岸城町(岸城神社ほか市内一円)
曲がり角を、全速力で曲がる。
大阪・岸和田。だんじり祭。重さ四トンを超える地車を、数百人の男たちが、走らせる。
見せ場は「やりまわし」。交差点を、速度を落とさず、一気に直角に曲がる。地車が傾く。屋根の上で大工方が舞う。見る者が、息をのむ。
9月19日〜9月23日
会津まつり
福島県会津若松市(鶴ヶ城および市内中心部)
敗者の町が、誇りを忘れない。
福島・会津若松。会津まつり。鶴ヶ城を背景に、藩公行列が町を練り歩く。
会津は、幕末の戊辰戦争で、最後まで幕府側として戦った。そして、敗れた。
少年たちの部隊・白虎隊。彼らは、城が燃えていると思い込み、飯盛山で自
2026年10月
10件
10月1日〜11月23日
奥大和 MIND TRAIL
奈良県吉野町・天川村・曽爾村ほか奥大和地域
山のなかを、歩きながら、観る。
奈良・奥大和。吉野や天川など、奈良県南部の山深い地域。秋に、芸術祭がひらかれる。
だが、ふつうの美術館とは違う。作品は、山のなか、森のなか、川のそばに、点在している。
来場者は、歩く。一日かけて、山道を登り、
10月3日〜10月3日
大曲の花火 —秋の章—
秋田県大仙市(雄物川河川敷)
夏とはちがう花火が、ここにある。
八月の全国花火競技大会は、日本一を決める夜。
十月の秋の章は、競わない夜。
創造花火。形にとらわれない花火。その発祥の地が、大曲。
地元の花火師が集まって、毎年ちがうテーマで、実験する。
秋の空気は、
10月7日〜10月9日
長崎くんち
長崎市上西山町18-15(諏訪神社)
龍が、来る。
毎年10月、諏訪神社の石段を、龍が降りてくる。
中国人町から伝わった踊りだ。400年前のことだ。
南蛮船も来た。ポルトガルの記憶が、木と漆で再現されて、大勢の男たちに担がれて、街を進む。
長崎は、ずっとそういう街だった
10月9日〜10月10日
秋の高山祭(八幡祭)
岐阜県高山市八幡町519(櫻山八幡宮)
同じ町。同じ屋台。違う季節。
春の山王祭とならぶ、飛騨・高山の秋祭り。櫻山八幡宮の例祭。十一台の屋台が、紅葉の城下町を巡る。
春とは別の屋台が出る。それも、楽しみのひとつ。
なかでも「布袋台」のからくり。二体の唐子人形が、綱を渡る。布袋様の
10月10日〜10月12日
那覇大綱挽まつり
沖縄県那覇市久茂地(国道58号久茂地交差点)
全長二百メートルの綱を、みんなで引く。
沖縄・那覇。大綱挽。世界一の藁の綱として、ギネスに認定されている。重さ、四十トン。
東西に分かれて、引く。引き手は、観光客も、地元の人も、誰でもいい。号砲とともに、数万人が、いっせいに綱を握る。
勝敗
10月14日〜10月17日
西条祭り
愛媛県西条市大町(伊曽乃神社ほか)
だんじりが、川に入る。
四国・西条の秋。金糸銀糸で飾られた屋台「だんじり」と神輿が、あわせて百数十台。その数、四国随一。
提灯を満載しただんじりが、夜の町を流れていく。動く宝石、とでも言おうか。
起源は江戸時代。石鎚山の信仰と結びついた、伊
10月14日〜10月15日
灘のけんか祭り
兵庫県姫路市白浜町(松原八幡神社)
神輿を、ぶつけて、壊す。
兵庫・姫路の灘地区。けんか祭り。三基の神輿を、力の限り、ぶつけ合う。
なぜ壊すのか。
激しくぶつけ、傷つくほど、神が喜ぶ。そう信じられてきた。荒々しさが、そのまま祈りなのだ。
白い締め込み姿の男たちが、神輿を担ぐ。
10月16日〜10月18日
新居浜太鼓祭り
秋になると、男たちが太鼓台の下に集まる。
愛媛・新居浜。重さ約三トン、高さ五メートル半、長さ十二メートルの太鼓台。金糸の刺繍に覆われた巨大な山車を、最大百五十人のかき夫が、肩で担ぐ。祭りのあいだ、車輪を外す。人の力だけで、持ちあげる。
10月17日〜10月18日
川越まつり
蔵造りの町を、山車が行く。
川越。江戸の面影を残す、小江戸。黒い蔵造りの商家が、いまも軒を連ねる。その通りを、背の高い山車が、ぎりぎりで抜けていく。
山車の上に、からくり人形。家康、鯉、天女。各町が、自慢の山車を持ち寄る。総数、二十九台。
10月31日〜11月3日
益子陶器市
益子町内各所(城内坂・サヤド地区中心)
益子という小さな町が、年に2回だけ変わる。
城内坂の坂道に、600軒ものテントと販売店が並ぶ。窯元の職人、若い陶芸家、全国から集まった作家たち。
日常使いの茶碗から、美術品のような一点ものまで。1日歩いても、見尽くせない。
益子焼
2026年11月
3件
11月2日〜11月4日
唐津くんち
唐津市南城内3-13(唐津神社)
獅子、兜、鯛、飛龍、浦島太郎——14台の曳山それぞれに名前があり、物語がある。
和紙を何重にも貼り重ね、漆で仕上げた巨大な漆芸品。高さ7メートル以上、
重さ2〜3トン。江戸時代から受け継がれてきた、職人の技の結晶だ。
唐津くんちは、唐
11月3日〜11月3日
出石焼陶器まつり
兵庫県豊岡市出石町(出石城下町一帯)
ただ、白い。それが、出石焼。
兵庫・豊岡市出石。但馬の小京都と呼ばれる、小さな城下町。秋に、陶器まつりが開かれる。
出石焼は、純白の磁器だ。色も、絵もない。透き通るような白さ、それだけ。
原料は、地元でとれる白い陶石。これを砕き、磨き、焼く
11月7日〜11月7日
土浦全国花火競技大会
茨城県土浦市(桜川河畔)
花火師の、本気を見る。
大正十四年から続く競技大会。全国から選ばれた煙火師が、内閣総理大臣賞をめざす。秋の夜空が、審査の舞台になる。
スターマイン、十号玉、創造花火。三部門すべてが真剣勝負。ここで勝った花火が、翌年の夏、日本じゅうの空に
2026年12月
2件
12月2日〜12月3日
秩父夜祭
埼玉県秩父市番場町1-3(秩父神社)
師走の夜空に、花火が上がる。
秩父夜祭。京都の祇園祭、飛騨の高山祭とならぶ、日本三大曳山祭のひとつ。
高さ7メートル、重さ十数トン。提灯をまとった笠鉾と屋台が、坂を引き上げられていく。
起源は18世紀。秩父神社の例祭として、絹の市とともに育
12月5日〜12月5日
奥能登のあえのこと
石川県奥能登地方(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町の各農家)
見えない神を、家に招く。
奥能登の農家に伝わる「あえのこと」。
十二月。一年の収穫を終えた日。主が正装し、田へ向かう。そこにいる「田の神」を、自宅へ迎える。
神は、見えない。
それでも主は、客がいるかのように語りかける。どうぞ、こちらへ。風
2027年1月
2件
1月9日〜1月11日
西宮十日えびす
兵庫県西宮市社家町1-17(西宮神社)
走って、一番福を、つかむ。
兵庫・西宮。全国に三千社あるえびす神社の総本社。一月十日、十日えびす。商売繁盛の神を祀る。
有名なのは、十日の早朝。「開門神事福男選び」。
午前六時。表大門が開く。待ち構えていた数千人が、いっせいに走り出す。本殿
1月20日〜2月28日
灘の酒蔵開き
海と山の、あいだの細い帯。
神戸、灘五郷。日本最大の酒どころ。全国の酒の、四分の一をつくる。六甲おろしの寒風と、宮水と呼ばれる硬水。酒づくりに必要なものが、この狭い土地に、たまたま揃った。
冬、新酒の季節。各蔵が、順番に蔵を開ける。搾りたて
いつでも
毎日
高山陣屋前朝市
岐阜県高山市八軒町1-5
高山陣屋の前に、毎朝農家さんがやってくる。
江戸時代の郡代役所——今も現役で使われている日本唯一の代官所建築——の石畳の前に、白いテントが並ぶ。
春はタラの芽やコシアブラ、夏は野菜、秋はりんごと柿、冬は餅と漬物。
売っているのは主
毎週日曜
高知日曜市
高知市追手筋
高知城へと続く追手筋が、毎週日曜の朝だけ別の道になる。
片側2車線の大通りが歩行者天国になり、全長約1キロにわたって約300〜400店が南北両側にびっしりと軒を連ねる。
野菜、果物、田舎寿司、いも天、打刃物、植木、骨董品——高知の山と海
毎日
宮川朝市
高山市下三之町(鍛冶橋〜弥生橋・宮川東岸)
宮川の東岸に沿って、白いテントが連なる。
鍛冶橋から弥生橋まで、約700メートル。春はタラの芽とコシアブラ、夏はトマトときゅうり、秋はきのこと柿、冬は赤かぶの漬物と干し野菜。飛騨の山から降りてきたものが、川沿いに並ぶ。
売っているのは地
毎日(休:水曜)
勝浦朝市
Shimohoncho and Nakahoncho streets, Katsuura, Chiba
千葉県房総半島の漁師町・勝浦で、毎朝市が開かれる。
起源は1591年(天正19年)。勝浦城主・植村土佐守泰忠が、農民と漁師が農産物と海産物を物々交換する場として開設したのが始まりだ。
430年以上、この町の朝は市とともにあった。
毎日
函館朝市
函館市若松町9-19
函館駅を出て、歩いて1分。
もうそこに、北海道の朝がある。
カニ、サケ、ウニ、イクラ。水槽の中でイカが泳いでいる。
自分で釣り上げて、その場でさばいてもらえる。これが「えきに市場」の名物だ。
始まりは1945年、終戦直後。近隣の
毎日
近江町市場
金沢市上近江町50
金沢の人は、ここを「おみちょ」と呼ぶ。
享保6年(1721年)、藩政時代に開かれた市場。
300年以上、金沢の食卓を支えてきた。城下町で火災があったとき、市内の市場がここに集められた。それが始まりだ。
狭い小路を挟んで、約170店
毎月21日
東寺弘法市
京都市南区九条町1(東寺境内)
毎月21日、東寺の境内が市になる。
1,000店以上。骨董、古道具、古着、植木、食べ物、陶器、がらくた。五重塔の下に、それらが並ぶ。
起源は弘法大師・空海の月命日だ。
鎌倉時代の1239年以降、毎月21日に御影供(法要)が行われるよう
毎日
那覇市第一牧志公設市場
那覇市松尾2-10-1
沖縄では市場を「マチグヮー」と呼ぶ。
1階に降りると、見たことのない色の魚が並んでいる。熱帯の海の生き物たちだ。
豚は「鳴き声以外すべて食べる」と言われる沖縄で、顔の皮(チラガー)も足(テビチ)も内臓(中味)も、ここでは普通に売っている
通年
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
十日町市本町6丁目(インフォメーションセンター)
越後妻有は、新潟と長野の県境に広がる山間の土地だ。冬は3メートルを超える雪に閉ざされ、高齢化と過疎化が長年つづいてきた。そういう場所に、2000年、アートの祭典がはじまった。
会場は、美術館ではない。廃校になった小学校の教室、棚田の畦道、
通年
大人の島留学
隠岐郡海士町
「ないものはない」が、この島のキャッチコピーだ。
島根県、日本海に浮かぶ隠岐諸島の海士町。人口およそ2,200人。
コンビニもショッピングモールもない。
でも、必要なものはある。海があって、仕事があって、人がいる。
大人の島留学
通年
日本のふるさと遠野まつり
遠野市新穀町(遠野市街地・遠野郷八幡宮)
遠野は、日本の農村がどんな姿をしていたかを、いまも体に持っている土地だ。
柳田國男が『遠野物語』に書き記した119の話は、この盆地の山と川と集落から集められた。
カッパ、座敷わらし、神隠し。異界との境が、日常のすぐそばにあった世界。
通年
なまはげ柴灯まつり
男鹿市北浦真山 真山神社
男鹿半島の冬は、深い。日本海からの風が吹き込み、真山神社の杉林は雪をかぶる。
2月の第2週末、その境内に火が焚かれる。
なまはげは、秋田県男鹿地方に伝わる来訪神だ。
大晦日の夜、「泣く子はいねがー」と叫びながら家々を巡り、怠け者を
通年
相馬野馬追
南相馬市・相馬市(雲雀ヶ原祭場地ほか)
千年以上前、平将門が野馬を敵兵に見立てて軍事訓練をしたのが始まりだという。
それが今も、福島の浜通りで続いている。
甲冑を着た約400騎の騎馬武者が、旗指物を背に野原を疾走する。
雲雀ヶ原祭場地での甲冑競馬、神旗争奪戦。
最
毎日
小千谷闘牛(牛の角突き)
新潟県小千谷市小栗山(小千谷闘牛場)
勝負は、つけない。
越後の山あいに、千年近く続くという「牛の角突き」。一トン近い牛と牛が、土俵で角を突き合わせる。
だが、小千谷では決着をつけない。決まりそうになると、「勢子」と呼ばれる男たちが割って入る。必ず、引き分けにする。
なぜか。
毎日
石見神楽
島根県西部(浜田市・益田市・大田市ほか石見地方各地)
蛇が、火を噴く。
島根の西、石見地方の神楽。神話を、面と衣装と囃子で舞う。
有名なのは「八岐大蛇」。胴の長い大蛇が、何匹も出てくる。絡み合い、のたうち、舞台を埋め尽くす。子どもが泣き、大人が身を乗り出す。
起源は古い。神への奉納の舞として、
毎日
高千穂の夜神楽
宮崎県西臼杵郡高千穂町(高千穂神社ほか町内各集落)
神話が生まれた土地で、夜通し舞う。
宮崎・高千穂。天孫降臨の地とされる。神々が、地上に降り立った場所。
冬になると、各集落で「夜神楽」が始まる。氏神を民家や公民館に迎え、夕方から翌朝まで、三十三番の神楽を、夜通し舞う。
演目には、天岩戸の神
毎日(休:水曜)
錦市場
京都府京都市中京区錦小路通(寺町〜高倉)
京の台所、と呼ばれてきた。
京都・錦市場。全長約三百九十メートルのアーケードに、約百三十の店が並ぶ。
漬物。豆腐。湯葉。鱧。だし巻き卵。麩。京都の料理に必要なものは、たいてい、ここで揃う。
四百年の歴史を持つ。もとは、魚を商う市だった。地下
毎月第2土曜
平安蚤の市
京都府京都市左京区岡崎(岡崎公園)
月に一度、誰かの過去が、広場に集まる。
京都・岡崎公園。平安蚤の市。毎月第二土曜、晴れていれば、古道具の市が立つ。
古い箪笥。欠けた茶碗。たたまれた着物。用途のわからない道具。
どれも、かつて誰かの家にあったものだ。それが、また誰かの家へ、
毎週土・日曜
ファーマーズマーケット@青山
東京都渋谷区神宮前5-53-70(国連大学前広場)
都会のまんなかで、つくった人と話せる。
東京・青山。国連大学前の広場。毎週末、ファーマーズマーケットが開かれる。
出店するのは、全国の生産者。野菜、果物、卵、はちみつ、コーヒー。多くは、つくった人が、自分で売っている。
この大根、どこの土で
毎日
東京蚤の市
東京都調布市多摩川4-31-1(京王閣)
古いものばかりが、これほど人を集める。
東京・調布。年に二度、春と秋。東京蚤の市。
国内外から、数百の店が集まる。古道具、古書、古着、北欧のヴィンテージ家具、アンティークの食器。
新品ではない。誰かが使い、時を経たもの。傷も、くすみも、その
毎日(休:日曜)
築地場外市場
東京都中央区築地4丁目(築地場外市場一帯)
市場は移っても、町は残った。
東京・築地。かつて、世界最大級の魚市場があった。2018年、卸売の機能は豊洲へ移った。
だが、場外市場は、ここに残った。
鮮魚、乾物、玉子焼き、刃物、鰹節。約四百の店が、狭い路地に密集する。早朝から、活気がある
毎日
黒門市場
大阪府大阪市中央区日本橋2丁目(黒門市場商店街)
大阪の台所、と人は言う。
大阪・黒門市場。全長約五百八十メートル。鮮魚、精肉、果物、惣菜。約百五十の店が並ぶ。
京都が「京の台所」なら、こちらは「浪速の台所」。料理人が、毎朝、仕入れに通う。
大阪らしいのは、その距離の近さだ。店主が、大声で
毎日
デザインフェスタ
東京都江東区有明3-11-1(東京ビッグサイト)
うまいかどうかは、問わない。つくったか、それだけ。
東京・ビッグサイト。年に二度。デザインフェスタ。アジア最大級のアートイベントだ。
出展者は、一万人を超える。絵、彫刻、アクセサリー、服、ガラス、写真。ジャンルは、なんでもいい。プロでも、ア
毎月第1日曜
倉敷天領朝市(三斎市)
岡山県倉敷市本町(倉敷美観地区周辺)
白壁の町に、朝の市が立つ。
岡山・倉敷。江戸時代、幕府直轄の「天領」として栄えた町。白壁となまこ壁の蔵が、運河沿いに並ぶ美観地区で知られる。
その一角で、毎月第一日曜、朝市が開かれる。
地元の農産物。手づくりのパンや菓子。古道具。素朴な品が
毎日
十和田奥入瀬芸術祭
青森県十和田市(十和田湖・奥入瀬渓流および市街地)
渓流の音が、作品の一部になる。
青森・十和田。十和田湖と、そこから流れ出す奥入瀬渓流。日本でも指折りの、美しい水の風景だ。
この自然を舞台に、芸術祭がひらかれる。
奥入瀬の流れは、十四キロにわたって続く。苔むした岩、滝、ブナの森。歩くだけで
毎日
国東半島芸術祭
大分県国東市・豊後高田市ほか国東半島一帯
仏の里に、現代アートが宿る。
大分・国東半島。瀬戸内海に突き出した、丸い半島。ここは古くから、山岳仏教の聖地だった。
「六郷満山」と呼ばれる寺院群。石仏。磨崖仏。千年以上、人々は山を歩き、仏に祈ってきた。
その半島に、現代アートが置かれた。
毎日
北アルプス国際芸術祭
長野県大町市(市街地および周辺の里山・湖沼)
雪解け水が育てた町で、アートを観る。
長野・大町市。北アルプスの、すぐ麓。三千メートル級の山々が、すぐそこに見える。
数年に一度、芸術祭がひらかれる。
この町は、水の町だ。北アルプスに降った雪が、解け、地中を流れ、湧き出す。その清らかな水が
毎日
山形ビエンナーレ
山形県山形市(東北芸術工科大学および市内各所)
大学が、町をひらく。
山形・山形市。二年に一度ひらかれる芸術祭。主体は、東北芸術工科大学だ。
大学が芸術祭をつくる。だから、教育と表現が、地続きになっている。学生も、教員も、招かれた作家も、一緒になって、この祭りをつくる。
扱う分野は、幅広
毎日
茨城県北芸術祭(KENPOKU ART)
茨城県北部(日立市・常陸太田市・大子町ほか県北6市町)
海と、山と。ふたつの顔を、ひとつの芸術祭で。
茨城・県北。太平洋に面した海岸エリアと、奥久慈と呼ばれる山間エリア。性格の違う二つの地域を、まとめて舞台にする。
海では、断崖、灯台、漁港。山では、渓谷、滝、温泉。同じ茨城県北なのに、風景がまる
毎日
西粟倉村 ローカルベンチャー
岡山県英田郡西粟倉村
森を捨てなかった村が、若者を呼んでいる。
岡山・西粟倉村。人口千五百人ほどの、小さな山村だ。面積の九割以上が、森。
平成の大合併のとき、この村は、合併しない道を選んだ。小さいまま、自分たちで生きていく。そう決めた。
そして、森に賭けた。「百
毎日
南牧村 山村留学
群馬県甘楽郡南牧村
日本一、高齢化した村から。
群馬・南牧村。高齢化率が、日本でもっとも高い村のひとつとされる。住民の半分以上が、六十五歳を超える。
ここで暮らす人は、知っている。このままでは、村が消えるかもしれない、と。
だからこそ、村は、外から来る人を歓迎
毎日
五島列島 半農半漁体験
長崎県五島市(福江島ほか)
海も、畑も、ある暮らし。
長崎・五島列島。東シナ海に浮かぶ、百四十あまりの島々。ここでは、半農半漁という生き方が、今も残る。
朝、海に出て、魚を獲る。昼、畑を耕す。海と畑、両方から、食べるものを得る。
ひとつの仕事に縛られない。自然のリズム
毎日
気仙沼 漁師体験
宮城県気仙沼市
海に裏切られても、海とともに生きる。
宮城・気仙沼。世界有数の漁港を持つ、東北の港町だ。
2011年、津波が、この町をのみ込んだ。船が流された。家が消えた。多くの命が、失われた。
海は、すべてを奪った。
それでも、気仙沼の人々は、海を捨てな
毎日
飛騨古川 職人のまち滞在
岐阜県飛騨市古川町
鯉が泳ぐ町で、木と向き合う。
岐阜・飛騨古川。白壁の土蔵が並び、瀬戸川には、何百匹もの鯉が泳ぐ。静かで、品のいい町だ。
ここは、職人の町でもある。「飛騨の匠」と呼ばれる、木工の技。その伝統が、今も息づいている。
組子細工。釘を一本も使わず、
毎日
吉野 林業体験
奈良県吉野郡吉野町
五百年先を見て、木を植える。
奈良・吉野。桜の名所として知られる。だが、ここは、林業の里でもある。
吉野林業の歴史は、五百年を超える。日本でも、もっとも古い林業地のひとつだ。
ここで育つのは、吉野杉、吉野桧。まっすぐで、節がなく、年輪が細か
毎日
有田 窯元見学と絵付け体験
佐賀県西松浦郡有田町
日本の磁器は、この町から始まった。
佐賀・有田。四百年前、この地で、日本初の磁器が焼かれた。有田焼。白く、薄く、硬い。それまでの陶器とは、まるで違うものだった。
きっかけは、一人の朝鮮人陶工だった。李参平。彼が、有田で良質な陶石を見つけたこ
毎日
益子 陶芸体験
栃木県芳賀郡益子町
ふだん使いの器に、美しさを。
栃木・益子。関東を代表する焼き物の里。陶芸体験ができる工房が、町にいくつもある。
益子焼は、素朴だ。土の味が、そのまま出る。ぽってりと厚く、温かみがある。高級品ではない。日々の食卓で使う、ふだんの器だ。
この町
毎日
西陣 織物体験
京都府京都市上京区(西陣エリア)
一本の糸が、宇宙のような模様になる。
京都・西陣。高級絹織物「西陣織」の産地である。応仁の乱で、西軍が陣を置いた場所。だから、西陣。
千年以上、ここで、織物がつくられてきた。帯、着物、能装束。金糸銀糸を織り込んだ、絢爛な布。
西陣織は、分業
毎日
南部鉄器 鋳物工房見学
岩手県奥州市水沢区
黒く、重く、一生もの。
岩手・奥州。南部鉄器の産地である。とりわけ、鉄瓶で知られる。
南部鉄器は、地味だ。黒くて、ずっしりと重い。だが、使えば使うほど、味わいが出る。何十年も、ときには親子三代で、使い継がれる。
鉄瓶で湯を沸かすと、水がまろ
毎日
萩焼 登り窯体験
山口県萩市
茶人が、もっとも愛した器のひとつ。
山口・萩。萩焼の里である。古くから、茶の湯の世界で、高く評価されてきた。
「一楽二萩三唐津」。茶碗の格付けで、萩は二番目に挙げられる。それほど、茶人に愛されてきた。
萩焼は、やわらかな土と、ひかえめな釉薬
毎日
Reborn-Art Festival
宮城県石巻市(牡鹿半島・市街地一帯)
津波の傷あとに、アートが立つ。
宮城・石巻。牡鹿半島。2011年、東日本大震災で、大きな被害を受けた土地だ。
波が、町をのみ込んだ。多くの命が失われた。
その場所で、芸術祭がひらかれる。「Reborn-Art」。生まれ変わる芸術、という意味
毎年7月
津和野・鷺舞
島根県鹿足郡津和野町、弥栄神社
白鷺が、水の上を歩く。
島根・津和野。山陰の奥、小さな城下町。白壁と堀の街に、夏が来ると神事がやってくる。
白鷺に扮した舞手が、川の浅瀬に立つ。翼を広げ、水面をなぞるように動く。音楽はない。言葉もない。動きだけがある。
鷺は、水と陸の
毎年6月第1金・土・日
広島・とうかさん
広島市中区三川町、圓隆寺
浴衣を、着る理由。
広島・とうかさん。圓隆寺の夏の縁日だ。6月の第1週末、中心街が歩行者天国になる。浴衣姿の人たちが、夜の広島を歩く。
この日のために、タンスから出す人がいる。この夜のために、着付けを覚えた人がいる。
50万人が3日間
毎年8月第2土曜
鳥取・しゃんしゃん祭
鳥取市中心市街地
しゃんしゃん、という音がする。
それが名前の由来だ。鈴の音。傘についた鈴の音が、鳥取の夜に響く。
8月の第2土曜、中心街に踊り手が集まる。傘を持ち、腰を振り、鈴を鳴らす。数千人が一斉に。その音の波が、通りを満たす。
見ているだけで体が
毎年1月下旬〜3月中旬
層雲峡・氷瀑まつり
北海道上川郡上川町層雲峡温泉
1月、渓谷に氷の宮殿ができる。
北海道・層雲峡。大雪山の奥、断崖に挟まれた峡谷。冬になると、別の場所になる。
氷と雪でできた構造物が、松明の炎に照らされる。花火が渓谷の壁に響く。温泉の湯気が漂う。マイナス20度の夜に、炎と光がある。
毎年12月第2土曜日前後
都城・師走まつり
宮崎県都城市、霧島神宮ほか
12月、霧島の神が山を降りてくる。
宮崎・都城。焼酎と牛肉の産地として知られる、南九州の農業都市。観光地としては、知られていない。でも、年の瀬になると、この街は変わる。
霧島神宮の師走祭りに合わせて、神輿が街を練り歩く。奉納芸能が続く。
毎年2月中旬の金・土
会津・絵ろうそくまつり
福島県会津若松市、鶴ヶ城・御薬園ほか
2月の会津に、花が咲く。
ろうそくの花だ。
会津の絵ろうそくは、漆塗りの台座に牡丹や菊が描かれた工芸品。その炎が、冬の城下町の各所に灯される。鶴ヶ城の石垣のそばに。御薬園の池のほとりに。白虎隊が散った飯盛山に。
雪の上で、色とりどりの
毎年5月3〜5日
水沢・みちのく藤原まつり
岩手県奥州市水沢
5月の岩手に、平安の都が現れる。
奥州市水沢。かつて奥州藤原氏が栄えた地。12世紀、ここに東北独立の文化圏があった。黄金の都。京都と並んで称された繁栄。
ゴールデンウィーク、武者と姫の行列が街を歩く。甲冑、狩衣、平安の衣装。現代の商店街
毎年4月13〜17日
日光・弥生祭
栃木県日光市、二荒山神社
日光には、もうひとつの春がある。
ほとんどの人は、東照宮を見に来る。金と漆と彫刻の、あの圧倒的な建築のために。
弥生祭は、その隣にある神社の話だ。二荒山神社。東照宮より古く、派手さとは無縁の場所。
4月の5日間、ここで春の例大祭が行わ
毎年4月19・20日
飛騨・古川祭
岐阜県飛騨市古川町、気多若宮神社
夜明け前の3時に、太鼓が鳴り始める。
岐阜・古川。白壁の土蔵が続く、飛騨の静かな町。その町が、4月の19日と20日だけ、激しくなる。
起し太鼓。上半身裸の男たちが大太鼓に乗り、町中を回って町民を起こしてまわる。4月の飛騨の夜は冷える。そ
毎年10月第2土・日
対馬・厳原八幡宮秋祭り
長崎県対馬市厳原町、八幡宮神社
晴れた日には、韓国が見える。
長崎・対馬。九州本土よりも、釜山の方が近い島。日本でありながら、日本だけではない場所。
江戸時代、この島は日本と朝鮮の唯一の外交窓口だった。その記憶が、秋祭りに出てくる。朝鮮通信使を再現した行列が、厳原の街
旧暦12月頃(日程非公表)
宮古島・パーントゥ
沖縄県宮古島市上野野原
全身に泥を塗った神が、現れる。
沖縄・宮古島。島尻と野原の集落で、年に一度だけ起こること。
神聖な井戸の泥を全身に塗り、仮面をつけた者が村を歩く。それがパーントゥだ。出会った人に、泥を塗る。子どもも、老人も、赤ちゃんも、観光客も。逃げよ
毎年7月(本祭)・10月(秋祭)
佐原・大祭
千葉県香取市佐原、諏訪神社・八坂神社
千葉に、江戸があった。
香取市佐原。利根川水運で栄えた商業都市。今も、白壁の蔵と運河の風景が残る。「小江戸」という名前は、観光用ではない。本当にそういう街なのだ。
ここに、山車が出る。大きな人形を乗せた山車が、蔵の間の細い路地をゆっくり
毎年8月6・7日
能代・役七夕
秋田県能代市
24メートルの灯籠が、夜の街を動く。
秋田・能代。日本海に面した木材の港町。
8月6日と7日、「天空の不夜城」と呼ばれる巨大な灯籠が現れる。竹と和紙で作られた光の塔が、大通りを練り歩く。動かすために、何十人もの腕が要る。
東北の夏祭り
毎年8月第1土曜
大分・府内戦紙
大分県大分市中央通り
戦国武将が、夜の大分に出てくる。
大分はかつて、府内と呼ばれた。キリシタン大名・大友宗麟の城下。南蛮文化が日本に入ってきた最初の窓口のひとつ。
その歴史を背景にした夏祭りが、府内戦紙だ。高さ10メートル近い武者の山車が、中央通りを練り歩
旧暦6〜7月(島によって異なる)
八重山・豊年祭
沖縄県石垣市・竹富町(各島)
日本の端の島々で、神に収穫を感謝する。
沖縄・八重山諸島。竹富島、波照間島、小浜島、黒島。台湾に近い、南の果て。
旧暦の夏、各島が豊年祭を行う。踊りも衣装も演目も、島ごとに違う。それぞれの神がいて、それぞれの祈りがある。
外から入れな
毎朝(通年)
道後温泉朝市
愛媛県松山市道後湯之町
湯上がりの朝に、市が立つ。
愛媛・道後温泉。日本最古とされる温泉。その周辺で、毎朝、市場が開かれている。
湯から上がって、まだ体が温かいうちに歩く。愛媛の柑橘、伊予の小魚、松山の豆腐が並んでいる。生産者の顔が見える距離で、食材を選ぶ。
月〜土 8:00〜17:00頃(日曜・祝日定休)
博多・柳橋連合市場
福岡市中央区春吉1丁目
博多の料理人が、ここから1日を始める。
福岡・柳橋連合市場。昭和の路地が残る、業者向けの卸売市場。一般客も入れる。
玄界灘のサバ、対馬の穴子、糸島の野菜。博多の食の豊かさの源泉が、この路地にある。
午前中に来ると、プロが動いている。ラ
不定期(月1〜2回)
下北沢・古着市
東京都世田谷区北沢、下北沢駅周辺
下北沢には、古着を着る理由がある。
渋谷から電車で2駅。でも、渋谷とは全く違う空気が流れている。小劇場、ライブハウス、カレー屋、古着屋。この街全体が、ひとつの世界観を持っている。
月に1〜2回、古着市が開かれる。その日は、その密度がさら
4月〜11月の毎週日曜(早朝)
松江・袋川朝市
島根県松江市袋川沿い
宍道湖の霞の中、川沿いに市が立つ。
島根・松江。水の都と呼ばれる城下町。城下を水路が巡り、宍道湖からの霧が朝の街を包む。その空気の中に、日曜の朝市がある。
しじみ、野菜、山陰の食が並ぶ。
宍道湖のしじみは、全国有数の産地だ。汽水湖とい
毎週土曜 15:00〜20:00(5月〜11月)
盛岡・材木町よ市
岩手県盛岡市材木町
盛岡の土曜の夕方は、材木町から始まる。
岩手・盛岡。東北の地方都市の中で、近年もっとも注目される移住先。「住みたい街」として、メディアに何度も取り上げられた。
材木町よ市は、その象徴的な場所だ。移住者が作った店、地元農家の野菜、若い料理
毎週土曜(早朝〜午前中)
仙台・朝市(仲卸市場開放日)
宮城県仙台市若林区卸町
仙台の飲食店が、ここで仕入れる。
宮城・仙台市若林区。平日は業者向けの卸売市場。土曜日だけ、一般に開放される。
三陸の鮮魚、宮城の野菜、東北の食材が集まる場所。業者と同じ価格で買える。プロの目利きが行き交う空気の中で、選ぶ。
観光市場
週末・祝日(4月〜11月)
那須高原ファーマーズマーケット
栃木県那須郡那須町
東京から来た人が、那須で野菜を作っている。
栃木・那須高原。新幹線で東京から約1時間半。ここ数年、移住者が急増している地域だ。
ITエンジニアが作るチーズ。デザイナーが焼くパン。元会社員が育てた野菜。そういう人たちが、週末の市場に出品す
毎日(通年)
石垣島・ユーグレナモール市場
沖縄県石垣市大川(石垣市公設市場周辺)
竹富島に渡る前に、ここに来る。
沖縄・石垣島。八重山諸島の玄関口。公設市場を中心に、アーケードの商店街が広がる。
八重山そば、島豆腐、海ぶどう、マンゴー、島らっきょう。沖縄の中でも、ここにしかないものがある。
八重山そばは、本島のそば
毎月第1日曜(早朝〜午前中)
春日井・内津妙見温泉朝市
愛知県春日井市内津町、内津妙見温泉境内
月に一度だけ、温泉地の境内に農家が集まる。
愛知・春日井市内津。名古屋から車で30分。内津妙見温泉のそばで、毎月第1日曜に朝市が開かれる。
春日井や小牧の農家が野菜を持ち寄り、手作りの加工品が並ぶ。温泉の湯気が漂う中、野菜を選ぶ。
神
週末・祝日(通年)
宮崎・青島朝市
宮崎県宮崎市青島
南国の朝は、果物から始まる。
宮崎・青島。太平洋に面した、亜熱帯の海辺。ヤシの木が並び、青島神社がある。その周辺で、週末の朝市が開かれる。
マンゴー、日向夏、完熟トマト。宮崎の農産物は、ここで買うのが正しい。スーパーの宮崎マンゴーとは、
毎月第1日曜
倉敷・美観地区手作り市
岡山県倉敷市本町・阿知2丁目
白壁の街並みの中に、市が立つ。
岡山・倉敷。江戸時代の商家が並ぶ、運河沿いの美観地区。観光客が多い街だ。でも、毎月第1日曜の朝市は、地元の人のための市だ。
地元の作家、農家、手仕事の人たちが出店する。白壁の通りに、野菜と工芸品が並ぶ。
不定期(月1〜2回)
神戸・北野アンティーク市
兵庫県神戸市中央区北野町
西洋と日本が混ざった街で、古いものを掘る。
兵庫・神戸・北野。幕末から外国人が暮らしてきた丘の街。異人館が残り、石畳の坂道がある。
その北野で、月に1〜2回、アンティーク市が開かれる。明治の洋食器、昭和のレコード、和の骨董。神戸の歴史が
通年(夏〜秋に屋外マルシェ開催)
函館・金森赤レンガ倉庫マルシェ
北海道函館市末広町14-12
函館港に面した赤レンガに、北海道の食が集まる。
北海道・函館。日本最初期の開港場のひとつ。港に面して、明治時代の赤レンガの倉庫が残っている。
その前で、夏から秋にかけて屋外マルシェが開かれる。スルメイカ、昆布、地元チーズ、函館の酒。北海
通年(早朝〜午前中)
旭川・農業者直売所あさっぱ
北海道旭川市神楽4条8丁目
北海道の農家が、直接持ってくる。
北海道・旭川。大雪山の麓、日本最大級の農業地帯のど真ん中にある街。
あさっぱは、その農家たちの直売所だ。十勝と上川の農家が、収穫した翌朝に持ち込む。じゃがいも、とうもろこし、トマト、チーズ。前日に土から
不定期(月1〜2回)
広島・朝霧橋蚤の市
広島県広島市中区基町、元安川沿い
原爆ドームを望む川沿いで、蚤の市が開かれる。
広島・元安川。その川沿いに、月に1〜2回、若いクリエイターと古道具屋が混在する市が立つ。
古道具、古着、クラフト品。広島の今と過去が混ざった市だ。
原爆ドームは、すぐそこにある。
でも川沿
通年(各工房が常設営業)
沖縄・壺屋やちむん通り
沖縄県那覇市壺屋
やちむんとは、沖縄の言葉で焼き物のこと。
沖縄・那覇・壺屋。300年続く陶器産地が、今も街の中に残っている。
窯元が通りに面して直売所を開いている。シーサー、赤土の器、琉球ガラス。沖縄の手仕事が、通りに並んでいる。
作っている人から、
不定期(月1〜2回)
長崎・眼鏡橋蚤の市
長崎県長崎市魚の町、中島川沿い
日本最古の石造りアーチ橋のそばで、骨董市が立つ。
長崎・眼鏡橋。1634年、中国人僧侶が架けた橋。その名前は、川面に映る二つのアーチが眼鏡に見えることから来ている。
その橋のそばで、月に1〜2回、蚤の市が開かれる。中国の磁器、オランダの
通年(2〜4月初旬に架け替えあり)
祖谷のかずら橋
徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
植物だけで作った橋が、谷の上に架かっている。
徳島・祖谷。四国の山奥の、深い谷間。日本三大秘境のひとつと呼ばれる場所。
かずら橋は、シラクチカズラという植物のつるだけで作られている。長さ45メートル、高さ14メートル。3年に一度、全部作
3月下旬〜4月上旬(菜の花)、10月(コスモス)
飛鳥・藤原宮跡 菜の花
奈良県橿原市高殿町
1300年前の都の跡に、菜の花が咲く。
奈良・藤原宮跡。694年に造られた日本初の本格的な都、藤原京。わずか16年で廃都になったその場所に、今は礎石だけが残っている。
春になると、その跡地が黄色に染まる。菜の花が、一面に咲く。
フェン
通年(フェリーで約50分)
田代島(猫の島)
宮城県石巻市田代島
猫が、人より多い島がある。
宮城・田代島。石巻港からフェリーで50分。人口は数十人。猫は、それと同じくらいいる。
漁師が猫を大切にしてきた島だ。猫が魚の群れを教えてくれるという言い伝えがある。島に猫の神社がある。犬は連れて来られない。
旧暦10月(神在月)
出雲大社・神在月
島根県出雲市大社町杵築東195
日本中の神様が、ここに集まる月がある。
島根・出雲大社。旧暦の10月、全国の神々が出雲に集まるとされる。だから他の地域では「神無月」、出雲だけが「神在月」と呼ぶ。
八百万の神が、縁を結ぶ会議をする。そのために来る。そういう話だ。
信じ
通年(月曜休)
犬島アートプロジェクト
岡山県岡山市東区犬島
廃墟が、美術館になった島。
岡山・犬島。かつて銅の精錬所があった小さな島。精錬所は1919年に閉鎖された。煙突だけが残った。
その廃墟を使った現代アートが、今ここにある。廃工場の熱を利用して、電気を使わずに温度管理する美術館。三島由紀夫
4月〜10月(通年催行あり)
四万十川カヌー体験
高知県四万十市・四万十町
日本最後の清流を、漕いで進む。
高知・四万十川。大きなダムがない川。だから水が澄んでいる。だから「最後の清流」と呼ばれる。
カヌーで川を下る。両岸に山が迫る。沈下橋を、水面から見上げる。川底の石が、透けて見える。
音は、水の音だけ。
4月中旬〜6月上旬(雪の大谷ウォーク期間)
立山黒部・雪の大谷
富山県立山町(アルペンルート室堂付近)
道の両側に、20メートルの雪の壁が立つ。
富山・立山。標高2,450メートルの室堂平。4月にここへ来ると、雪の回廊の中を歩くことができる。
除雪車が道を切り開く。その両側に残った雪が、壁になる。高いところでは20メートルを超える。
人
旧暦6月17日(毎年)
宮島・管絃祭
広島県廿日市市宮島町、厳島神社
神様が、船で海を渡る。
広島・宮島。世界遺産・厳島神社の管絃祭。旧暦6月17日、神を乗せた御座船が、雅楽を奏でながら瀬戸内の海を巡る。
管絃とは、雅楽のことだ。平安時代の宮廷音楽。それが、海の上で演奏される。
その音楽は、もともと屋内
通年(火山活動状況により立入制限あり)
阿蘇・草千里ヶ浜
熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
活火山のカルデラの中に、草原がある。
熊本・阿蘇。世界最大級のカルデラ。その内側に、草千里ヶ浜という草原がある。
馬が草を食む。池がある。煙が上がる火口が、すぐ近くにある。
地球が生きている場所だ。
それは比喩ではない。
文字通り、地
6月〜9月(メインシーズン)
美瑛・丘のパノラマライドツアー
北海道上川郡美瑛町
なだらかな丘が、どこまでも続く。
北海道・美瑛。上川盆地の農村。ヨーロッパの田園風景に似ていると言われるが、それは違う。これは北海道にしかない。
小麦、じゃがいも、ひまわり、ラベンダーの畑が、丘のうねりに沿って広がる。色の帯が、地平線ま
通年(12月〜3月は冬季ライトアップあり)
下呂温泉・合掌村
岐阜県下呂市森2369
温泉地に、茅葺き屋根の集落がある。
岐阜・下呂温泉。日本三大名泉のひとつ。その下呂に、飛騨の合掌造り民家が10棟移築されている。
合掌造りは、釘を使わない。急勾配の茅葺き屋根が、雪の重さに耐えるための建築だ。囲炉裏が今も焚かれている。煙
通年(8:30〜17:00)
龍泉洞(岩泉)
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
洞窟の奥に、深い湖がある。
岩手・岩泉。北上山地の山奥にある、龍泉洞。日本三大鍾乳洞のひとつ。
その洞窟の中に、地底湖がある。透明度が98メートル以上。水の中を、98メートル先まで見通せる。世界でもトップクラスの透明度だ。
水が、青い
通年(要予約)
越前和紙の里 体験
福井県越前市新在家町8-44
1500年続く産地で、自分で紙を漉く。
福井・越前。今立地区の和紙の産地。皇室への献上紙として知られる越前奉書紙が、ここで作られてきた。
体験は、シンプルだ。枠を水に浸けて持ち上げる。繊維が均一に広がる。水が抜けていく。残ったものが、紙
通年(各窯元により異なる)
備前焼・窯元体験
岡山県備前市伊部
釉薬を使わない。絵も描かない。
岡山・備前市伊部。日本六古窯のひとつ。1000年以上続く窯の町。
備前焼は、土と炎だけで色を出す。釉薬なし。絵付けなし。窯の中で2週間、1300度の炎に晒す。炎の流れが、模様になる。灰が降りかかって、景色
通年(砂蒸し会館 砂楽)
指宿・砂むし温泉
鹿児島県指宿市湯の浜5-25-18
砂の中に、人が埋まる。
鹿児島・指宿。薩摩半島の南端、地熱で温まった砂浜がある。
浴衣を着て砂浜に横たわる。スタッフが、砂をかける。全身が、砂に埋まる。熱い。でも、気持ちいい。
地球の熱が、体を包む。
これが温泉なのか、体験なのか、
通年(各体験施設による)
美濃焼・陶芸体験(土岐)
岐阜県土岐市泉町久尻
日本の食器の6割が、ここで生まれる。
岐阜・土岐市。美濃焼の産地。日本で最も多くの食器を作る場所。
和食レストランで使われる器、居酒屋のぐい呑み、家庭のお茶碗。その多くが、この地域で作られている。知らないうちに、もう使っている。
轆轤
通年(要予約の場合あり)
琉球ガラス・吹きガラス体験
沖縄県糸満市字西崎
琉球ガラスは、廃ビンから生まれた。
戦後の沖縄。米軍の空き瓶が大量にあった。ガラス職人たちがそれを溶かして、吹いて、形にした。それが琉球ガラスの始まりだ。
廃材から生まれた美しさ。その歴史が、今の琉球ガラスの色に残っている。
気泡が入
通年(各工房により異なる)
久留米絣・藍染め体験
福岡県久留米市
糸から、布を作る。
福岡・久留米。九州の農業都市。ここに、200年以上続く絣の産地がある。
久留米絣は、藍で染めた糸を使う。染める前に、糸を束ねて縛る。縛った部分だけが、白く残る。その白と青の組み合わせが、絣の模様になる。
完成した布
通年(各工房により異なる)
江戸切子・カット体験
東京都墨田区・江東区ほか
ガラスに、幾何学の光を刻む。
東京・江戸切子。下町のガラス工芸。明治時代に始まり、今も墨田区や江東区で作り続けられている。
回転する砥石に、ガラスを当てる。削れていく。光が変わる。模様が生まれる。
職人の手元を見ると、恐ろしくスムーズ
通年(要予約)
結城紬・機織り体験
茨城県結城市
1000年の絹が、手の中にある。
茨城・結城市。結城紬の産地。ユネスコの無形文化遺産に登録されている絹織物の街。
結城紬は、繭から手で糸を引く。機械を使わない。その糸を、機織り機で織る。一反の着物を作るのに、何ヶ月もかかる。
体験では
通年(各窯元により異なる)
小鹿田焼・窯元体験
大分県日田市源栄町皿山
山奥に、9軒の窯元がある。
大分・日田市皿山。谷間の集落に、小鹿田焼の窯元が9軒だけある。それ以上でも、それ以下でもない。
川の力で、唐臼が動く。唐臼が、土を砕く。砕いた土で、器を作る。その器を、登り窯で焼く。全てが、この谷の中で完結し
通年(各体験施設による)
信楽焼・登り窯体験
滋賀県甲賀市信楽町
たぬきの置物の産地に、本物がある。
滋賀・信楽。日本六古窯のひとつ。800年以上続く窯の町。
信楽焼のたぬきは、全国に広まっている。でもそれは、ここで作られているものの一面にすぎない。
本来の信楽焼は、粗野で力強い。ごつごつした表面、
通年(要予約)
土佐和紙・紙漉き体験
高知県いの町
高知の川が、紙を作る。
高知・いの町。仁淀川水系の清流が流れる場所。その水が、土佐和紙を支えてきた。
土佐和紙は日本三大和紙のひとつ。強くて薄い。紙幣にも使われる。書道家が求める紙でもある。
紙漉きは、水の中に繊維を散らして、すくいと
通年(体験事業者により異なる)
天草・陶石採掘体験
熊本県天草市
有田焼の白さは、ここから来ている。
熊本・天草。九州西岸の島。ここに、天草陶石という原料がある。
天草陶石は、白磁を作るための石だ。有田焼、波佐見焼、伊万里焼。九州の磁器の多くは、この石を原料にしている。
有名な焼き物の産地を知ってい
通年(各工房により異なる)
阿波藍・天然藍染め体験
徳島県徳島市・吉野川流域
徳島の藍が、世界の青をつくっていた。
徳島・阿波。吉野川流域は、かつて日本最大の藍の産地だった。江戸時代、この地域で作られた藍が、日本中の職人の青を支えていた。
阿波藍は、天然の藍だ。タデアイという植物から作る。化学染料とは、色が違う。
通年(要予約)
薩摩切子・ガラス体験
鹿児島県鹿児島市
一度消えた技術が、復活した。
鹿児島・薩摩切子。幕末の薩摩藩が生み出したガラス工芸。外国人技術者を招いて作られた、西洋と日本の融合。
明治維新後、廃れた。技術が途絶えた。
でも昭和の終わりに、復活した。残された品物を研究して、材料を再
通年(各工房の復旧状況による)
輪島塗・沈金体験
石川県輪島市
地震の後も、輪島の職人は漆を塗り続けている。
石川・輪島。能登半島の先端、輪島塗の産地。2024年1月の能登半島地震で、大きな被害を受けた。
輪島塗は、124工程以上の工程がある漆器だ。何ヶ月もかけて、層を積み重ねる。その上に、沈金や蒔
通年(各体験施設による)
木曽漆器・漆塗り体験
長野県塩尻市奈良井・木祖村
中山道の宿場町で、漆を塗る。
長野・木曽。中山道の宿場が並ぶ山間の街道。その木曽で、漆器の産地が続いてきた。
木曽漆器は、木曽ヒノキの産地ならではの漆器だ。軽く、丈夫で、日常使いに向いている。派手ではないが、使うほどに味が出る。
漆塗
通年(各体験施設による)
今治タオル・染色体験
愛媛県今治市
世界一の産地で、タオルを染める。
愛媛・今治。瀬戸内海に面した繊維の街。日本のタオルの多くが、ここで作られている。
今治タオルの品質は、水にある。今治の水は軟水で、繊維を傷めない。その水で洗うと、タオルが柔らかくなる。産地の水が、製品の
通年(要事前申込)
地域おこし協力隊体験(西粟倉村)
岡山県英田郡西粟倉村
人口1500人の村が、起業家を育てている。
岡山・西粟倉村。中国山地の山奥にある、過疎の村。でも今、全国から若者が集まる村になっている。
「百年の森林」構想。村の森を100年かけて育てる計画を立て、それを産業に変えた。林業から始まり、今
6月〜9月(メインシーズン)
北海道・農村ファームステイ(十勝)
北海道河東郡音更町・帯広市周辺(十勝地方)
北海道の農家に泊まる。
北海道・十勝。日本最大の農業地帯。小麦、じゃがいも、乳製品、てんさい。日本の食を支える産地が、ここにある。
ファームステイでは、農家の家族と一緒に暮らす。朝、作業に出る。食事を一緒に食べる。農業の現実を、体で知る
通年
徳島・神山町 サテライトオフィス体験
徳島県名西郡神山町
山の中の村に、IT企業が来た。
徳島・神山町。四国山地の谷間の小さな集落。人口は2000人を切っている。
そこに10年以上前から、サテライトオフィスを構えるIT企業が増え始めた。今では30社以上。クリエイターや起業家が移住してくる。
通年
長野・小布施 まちづくり体験
長野県上高井郡小布施町
人口1万人の町が、観光地になった理由がある。
長野・小布施。北信州の小さな町。葛飾北斎が晩年を過ごした場所。栗の産地。
でもそれだけでは、これほどの町にならなかった。小布施が注目されるのは、まちづくりの手法だ。
民間が主導して、街並み
通年
島根・邑南町 農林業体験
島根県邑智郡邑南町
島根の山奥の町が、食でブランドを作った。
島根・邑南町。中国山地の過疎の町。人口は1万人を切っている。
ここに「耕すシェフ」という取り組みがある。農業と料理をつなぐシェフを育て、移住を促す。都市のレストランで働いていたシェフが、ここで農
通年(天候・漁期による)
高知・土佐清水 漁師体験滞在
高知県土佐清水市
漁師の朝は、暗いうちに始まる。
高知・土佐清水。足摺岬の近く、太平洋に面した漁師の街。カツオ、キンメダイ、ウツボ。高知の魚の豊かさの源泉が、ここにある。
漁師体験では、船に乗る。早朝に出て、魚を獲る。水揚げして、市場に出す。その一連を、
通年
秋田・五城目町 半農半X
秋田県南秋田郡五城目町
農業と、もうひとつの仕事を、両立させる。
秋田・五城目町。秋田市から1時間、田園地帯の町。「半農半X」の先進地として、全国から移住者が集まる場所になっている。
半農半Xとは、農業を半分やりながら、もう半分は好きな仕事をするライフスタイル
通年
福井・若狭町 古民家再生滞在
福井県三方上中郡若狭町
廃屋が、宿になった。
福井・若狭町。三方五湖の自然に囲まれた、若狭湾に面した町。
古民家が眠っていた。使う人がいなくなった、茅葺きや板張りの農家。それを若者たちが借りて、再生した。今、移住者の住まいや、旅人の宿になっている。
古民家に
通年
宮崎・綾町 有機農業体験
宮崎県東諸県郡綾町
日本で最初に、町ぐるみで有機農業を始めた町。
宮崎・綾町。宮崎市から車で30分。ユネスコのエコパークに認定されている自然の町。
1980年代から、町全体で有機農業に取り組んできた。農薬を使わない。化学肥料を使わない。その代わり、土を育て
通年
長崎・小値賀島 古民家ステイ
長崎県北松浦郡小値賀町
五島列島の外れに、古民家の島がある。
長崎・小値賀島。五島列島の北に位置する、人口2000人の島。フェリーで佐世保から3時間以上かかる。
その島の古民家を改装した宿が、旅行好きの間で評判になっている。古い農家や漁師の家を、一棟まるごと借
通年
岩手・遠野 農家民泊
岩手県遠野市
河童が出る場所で、泊まる。
岩手・遠野。柳田國男が「遠野物語」を書いた場所。日本の民話と伝承が最も濃く残る地域。
農家民泊では、遠野の農家に泊まる。曲り家という、馬と人が同じ屋根の下に暮らしてきた建築に泊まれる場所もある。
夜は暗い。
通年
北海道・東川町 移住体験
北海道上川郡東川町
人口が増えている、北海道の小さな町。
北海道・東川町。大雪山の麓、旭川から車で30分。人口は8000人。北海道の多くの町が人口減少する中、東川は増え続けている。
なぜか。日本語学校がある。国際的な学生が集まる。家具の産地として知られ、良
通年
熊本・南小国町 黒川温泉滞在
熊本県阿蘇郡南小国町
日本でいちばん予約が取れない温泉地に、長く滞在する。
熊本・南小国町。阿蘇の山の中、黒川温泉がある。小さな旅館が谷間に集まる、静かな温泉郷だ。
黒川温泉は、日本で最も人気のある温泉地のひとつ。でも宿の数が少ないため、予約が取りにくい。
通年
山形・鶴岡 食文化滞在
山形県鶴岡市
在来作物が、消えずに残っている町。
山形・鶴岡。庄内平野の農業都市。ユネスコの食文化創造都市に認定されている、日本でも数少ない都市のひとつ。
鶴岡には、在来作物が200種類以上ある。何十年、何百年と地元で育てられてきた野菜の品種。全国で
通年
愛媛・内子町 歴史的建造物保存地区滞在
愛媛県喜多郡内子町
壁が白く、格子が美しい。
愛媛・内子町。江戸から明治にかけて、木蝋の産地として栄えた町。その頃の街並みが、今も残っている。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。でもここは、保存のために生かされている場所ではない。今も人が暮ら
通年
佐渡島 金山×能×棚田滞在
新潟県佐渡市
金山と能と棚田が、ひとつの島にある。
新潟・佐渡島。本州から離れた、日本海に浮かぶ大きな島。フェリーで新潟から2時間半。
江戸時代の金山があった。その金が、江戸幕府の財政を支えた。政治犯が流された島でもある。能楽が根づいた島でもある。棚
通年
奄美大島 シマ唄×自然滞在
鹿児島県奄美市・大和村ほか
シマ唄が、夜の集落に流れる。
鹿児島・奄美大島。沖縄でも本土でもない、奄美独自の文化圏。ユネスコ世界自然遺産の森と、シマ唄という音楽が共存する島。
シマ唄は、奄美の島唄だ。沖縄の三線とは違う弦楽器を使い、独特のコブシで歌う。夜の集落で、
通年
沖縄・久高島 精神文化滞在
沖縄県南城市久高島
沖縄の神が、最初に降りた島。
沖縄・久高島。那覇から船で30分。5平方キロの小さな島。でもここは、琉球の精神文化の中心地だ。
琉球の神アマミキヨが、天から降りてきた場所。五穀の種が、神から授けられた場所。琉球王国の時代から、国王が参拝に
通年(公演は主に春〜秋)
長野・飯田 人形浄瑠璃と農村滞在
長野県飯田市
村ごとに、人形劇の座がある。
長野・飯田市。南信州の農業都市。この市には、200以上もの集落に人形浄瑠璃の座があると言われている。
人形浄瑠璃は、大阪の文楽が有名だ。でも飯田では、村の人たちが代々受け継いできた、もっと素朴な人形劇が残っ
通年
山口・萩 城下町移住体験
山口県萩市
明治維新をつくった人たちが、この街で育った。
山口・萩。江戸時代の毛利藩の城下町。幕末から明治にかけて、吉田松陰、伊藤博文、山縣有朋。日本の近代を作った人物たちが、この街の出身だ。
城下町の街並みが残っている。武家屋敷が残っている。松陰
毎年8月第1金〜日(みちのく芸能まつり)
北上・鬼剣舞
岩手県北上市、みちのく芸能まつりほか
鬼が、剣を持って踊る。
岩手・北上。鬼剣舞は、鬼の面をつけた踊り手が、剣を手に激しく舞う民俗芸能だ。仏教の影響を受けた芸能で、悪霊を払う意味がある。
動きが速い。音が激しい。でも、よく見ると、その動きには深い意味がある。
8月の北上の
毎年4月上旬〜中旬(桜の開花に合わせる)
大河原・一目千本桜
宮城県柴田郡大河原町、白石川堤
川沿い8キロ、桜が続く。
宮城・大河原町。白石川の堤に、約1200本の桜が植えられている。川と桜と、遠くに蔵王の山。
「一目千本」という名前の意味は、一目で千本見えること。それは誇張ではない。川の両岸に桜が連なる光景は、確かに圧倒的だ。
毎年4月下旬(さくらまつり期間中)
天童・人間将棋
山形県天童市、舞鶴山公園
将棋の駒が、人間になる。
山形・天童。日本で最も多くの将棋の駒を生産する街。将棋の産地だから、こういう祭りがある。
人間将棋は、桜山の斜面を将棋の盤に見立て、武者装束の人たちが将棋の駒を演じる。プロ棋士が実際に指す指し手に合わせて、人間
毎年12月上旬〜31日
仙台・光のページェント
宮城県仙台市青葉区定禅寺通り
12月の仙台に、光のトンネルができる。
宮城・仙台。定禅寺通りのケヤキ並木に、約60万球のLEDが灯される。ケヤキの枝が光で覆われ、通りがトンネルになる。
1986年に始まったイルミネーション。今では、東北最大の冬のイベントになっている
毎年4月第3金〜日
牛深・ハイヤ祭り
熊本県天草市牛深町
漁師の踊りが、日本中に広まった。
熊本・天草・牛深。天草の南端、漁師の港。ここで生まれたハイヤ節が、船とともに日本各地に伝わり、各地の民謡になったという。
北海道のソーラン節、新潟のおけさ節。それらのルーツのひとつが、この牛深にある、と
毎年10月第3土・日
飫肥・城下まつり
宮崎県日南市飫肥
九州の小京都で、時代行列が歩く。
宮崎・日南市飫肥。飫肥藩の城下町。石畳の路地、武家屋敷、杉の森。この小さな街には、江戸時代がまだある。
飫肥は「九州の小京都」と呼ばれる。でも京都より静かで、人が少ない。その静けさが、本物だ。
10月
毎年2月下旬〜3月上旬
知覧・ひな祭り
鹿児島県南九州市知覧町
武家屋敷の部屋に、ひな人形が飾られる。
鹿児島・知覧。薩摩藩の武家屋敷群が今も残る街。庭が美しく、石垣が続く。
3月の近くになると、その武家屋敷の中に、ひな人形が並ぶ。江戸時代から伝わる古いものも、現代のものも、各家の伝統のものも。
年数回(旧正月・敬老の日ほか)
徳之島・闘牛
鹿児島県大島郡徳之島町・天城町・伊仙町
牛が、牛と戦う。
鹿児島・徳之島。奄美群島の一島。この島には、闘牛の文化がある。
徳之島の闘牛は、スペインとは違う。牛が人と戦うのではなく、牛同士が戦う。勝負は、どちらかが逃げた時点で終わる。牛を傷つけることが目的ではない。
島の人た
毎年9月第3土・日
追分宿・宿場まつり
長野県北佐久郡軽井沢町追分
二つの街道が分かれる場所に、宿場があった。
長野・軽井沢・追分。中山道と北国街道が分岐する場所。江戸時代、旅人がここで泊まった。馬子がいた。飯盛女がいた。
その追分で、9月に宿場まつりが開かれる。時代装束の行列、馬、追分節の民謡。かつて
通年(週末・祝日が中心)
帯広・ばんえい競馬
北海道帯広市西13条南9丁目、帯広競馬場
世界で唯一の競馬が、ここにある。
北海道・帯広。ばんえい競馬は、重種馬がソリを引いてゴールを目指す。普通の競馬とは全く違う。馬は速く走らない。重りを引いて、砂の坂を越える。
見ていると、わかる。馬が、しんどい。でも諦めない。立ち止まるこ
通年(舟屋日和などのイベントは季節限定)
伊根・舟屋の里
京都府与謝郡伊根町
家の一階が、船の車庫になっている。
京都・伊根町。丹後半島の先端、伊根湾に面した漁村。約230棟の舟屋が湾を囲んでいる。
舟屋は、一階が海に面したガレージだ。そこに船を入れる。二階が住居。海と、生活が直結している。
こういう集落は、世
毎年4月第3日曜前後
岡崎・家康公まつり
愛知県岡崎市、岡崎公園ほか
徳川家康は、この城で生まれた。
愛知・岡崎。岡崎城は、徳川家康の出生地だ。そこから始まった人生が、江戸幕府を作り、250年の平和な時代をもたらした。
4月の家康公まつりでは、その家康の生涯を偲ぶ行列が城周辺を歩く。甲冑、槍、旗指物。戦国
毎年5月3〜5日
浜松・凧まつり
静岡県浜松市、浜松城公園ほか中田島砂丘
5月の浜松の空に、凧が上がる。
静岡・浜松。5月3日から5日、中田島砂丘で凧まつりが行われる。170以上のチームが、大きな凧を空に揚げる。
凧まつりの起源は、子どもが生まれたことを祝う文化から来ている。生まれた子どもの名前を書いた凧を揚
毎年5月3日
小田原・北条五代まつり
神奈川県小田原市
北条五代が、関東を治めた城下町。
神奈川・小田原。後北条氏が5代にわたって治めた関東の中心地。1500年代の関東は、ここが中心だった。
5月3日、1500人の武者行列が市内を歩く。北条氏の5代の武将たちを、それぞれ再現する。
後北条氏
毎年1月15日
野沢温泉・道祖神祭り
長野県下高井郡野沢温泉村
1月15日の夜、木が燃える。
長野・野沢温泉。冬の温泉地として知られるスキーの村。その村で、毎年1月15日、道祖神祭りが行われる。
巨大なやぐらが組まれる。25歳と42歳の厄年の男たちがやぐらを守る。見物人が松明を持って近づく。最後に火
毎年10月第1土曜
松本・時代まつり
長野県松本市、松本城周辺
松本城の前を、時代が歩く。
長野・松本。日本最古の国宝天守を持つ、黒い城の街。10月の第1土曜、その城を背景に時代まつりが行われる。
戦国から現代まで、各時代の衣装をまとった人たちが行列する。甲冑から、明治の洋装まで。松本の4世紀を、一
毎年8月第3土曜
大山・火まつり
鳥取県西伯郡大山町、大山寺周辺
中国地方の最高峰で、火が灯る。
鳥取・大山。中国山地の最高峰、大山。その山麓の大山寺周辺で、8月に火まつりが行われる。
参道に篝火が灯る。麓で松明行列が進む。大山の山影と、炎の組み合わせ。山の神への、夏の奉納だ。
大山は、中国地方の人
毎年12月第4土曜
防府・裸参り
山口県防府市、防府天満宮
12月の深夜、裸で参拝する。
山口・防府。防府天満宮は、日本最初の天満宮のひとつ。その神社で、毎年12月第4土曜の深夜、裸まいりが行われる。
男性たちが白装束・裸足で参道を歩く。12月の山口の夜は、冷える。それでも、歩く。
日本三大裸
毎年7月22〜24日
宇和島・うしおに
愛媛県宇和島市、和霊神社
巨大な怪獣が、街を練り歩く。
愛媛・宇和島。四国の南端、リアス式海岸の漁師の街。その街に、牛鬼という怪獣がいる。
牛の頭に、鬼の体。あるいは鬼の頭に、蛇の体。諸説あるが、とにかく巨大で、怖い顔をしている。
7月の和霊大祭に、その牛鬼の
4月〜11月(定期開催)
弘前・土手の市(春市)
青森県弘前市、土手町商店街周辺
弘前のりんごが、市場に並ぶ。
青森・弘前。日本有数のりんごの産地。土手町の市場では、りんごを中心とした農産物が並ぶ。
りんごには、種類がある。名前がある。時季がある。スーパーでは「青森産りんご」としか書いていないが、産地に来ると、その多
9月第1日曜(山形市の大鍋)、9月全般は各地で芋煮会
山形・芋煮会
山形県山形市、馬見ヶ崎川河川敷
9月になると、山形の川原に煙が上がる。
山形・芋煮会。里芋、牛肉、こんにゃく、ネギ。山形の醤油ベースの芋煮は、秋の始まりの食べ物だ。
山形の人たちは、9月になると川原に行く。グループで大鍋を囲む。そして芋煮を食べる。会社の同僚と、友人と
毎週日曜(通年)
会津・七日町朝市
福島県会津若松市七日町
200年以上、同じ場所で続いている朝市。
福島・会津若松・七日町。大正・昭和の建物が残る商店街。その街に、毎週日曜の朝、市が立つ。
野菜、漬物、地元の食材。会津の農業の産物が、変わらない場所に並ぶ。
200年以上続いているということは
毎月第1・第3土曜(不定期あり)
大宮・氷川神社骨董市
埼玉県さいたま市大宮区、武蔵一宮氷川神社
神社の参道に、骨董市が立つ。
埼玉・大宮。武蔵一宮氷川神社。武蔵国で最も格が高い神社の参道に、月に数回、骨董市が開かれる。
2キロを超える参道の一角に、骨董・古道具の店が並ぶ。明治の食器、昭和の雑貨、古い版画、茶道具。東京近郊で、これだ
季節ごとに開催(春・秋が中心)
横浜・山下公園マルシェ
神奈川県横浜市中区山下公園
横浜港を見ながら、食材を選ぶ。
神奈川・横浜。山下公園は、横浜港に面した公園だ。大桟橋が見え、大型船が行き交う。
その公園で、季節ごとにマルシェが開かれる。神奈川・湘南の農産物、地元の食品が並ぶ。
港と食材。横浜らしい組み合わせだ。横
2026年7月25日(土)19:00〜20:30
隅田川花火大会
東京都墨田区・台東区(桜橋下流~厩橋上流)
江戸の夏は、ここから始まった。享保十八年、両国の川開き。飢饉と疫病で亡くなった人を弔うために、はじめて火薬の花が隅田の空にひらいた。
それから三百年。約二万発。第一会場では、選ばれた花火師たちが技をきそう。「玉屋」「鍵屋」。あの掛け声は、
2026年8月1日(土)19:15〜20:30
江戸川区花火大会
東京都江戸川区(江戸川河川敷)
最初の五秒で、千発。
オープニングがすごい、と語りつがれる花火大会。いきなり千発を撃ちこむ。観客の心を、最初につかんで離さない。
川をはさんで、千葉県市川市と同時開催。両岸あわせて見上げる人は、百四十万人。ひとつの花火を、二つの県が見る
2026年8月上旬(例年8月第1土曜前後)
ぎふ長良川花火大会
岐阜県岐阜市(長良川河畔・長良橋下流)
鵜飼の川に、火が降る。
清流・長良川。鵜飼で知られるこの川が、夏の一夜、花火の舞台に変わる。岐阜の夏を代表する、約三万発。
金華山。山頂には岐阜城。信長が天下をのぞんだ山を背に、花火がひらく。
川面に映る光。鵜飼の篝火とはちがう、もう
2026年8月中旬(例年8月上旬〜中旬)
なにわ淀川花火大会
大阪府大阪市(淀川河川敷・新淀川大橋周辺)
市民が、つくった花火。
平成元年、まちの人の手で始まった。行政主導ではない。淀川をはさんだ大阪の人びとが、自分たちの夏のために立ち上げた花火大会。
約束の、ビルの谷間。高層ビルを背景に、花火がひらく。都会のまんなかで見上げる、これが大阪
2026年7月下旬(例年7月)
姫路みなと祭海上花火大会
兵庫県姫路市(姫路港飾磨地区)
白鷺城のまちの、海の花火。
世界遺産・姫路城をいただく港町。その海辺で、夏の花火が上がる。瀬戸内の、おだやかな海が舞台。
海上花火。水面から打ち上がる花火が、海と空の両方にひらく。スターマインが、港の夜を彩る。
昼は城を、夜は花火を。
2026年8月上旬(例年8月上旬)
北びわ湖大花火大会
滋賀県長浜市(長浜港・豊公園周辺)
日本一の湖に、花火が映る。
琵琶湖。日本最大の湖。その北のほとり、長浜の港から花火が上がる。秀吉が城を築いたまちの、夏の夜。
湖面に映る、もうひとつの花火。広い水面が、光を静かにうつしとる。スターマインが、湖の闇をひらく。
対岸の山な
2026年4月〜12月の指定日(年間複数回開催)
熱海海上花火大会
静岡県熱海市(熱海湾・熱海港周辺)
すり鉢の底で、花火が鳴る。
熱海。海と山にはさまれた、温泉のまち。その湾が、すり鉢のような地形をしている。花火の音が、三方の山にこだまする。
年に十数回。春も、夏も、秋も、冬も。温泉に来た人が、夜、花火に出会う。
フィナーレの「大空中
2026年7月下旬〜8月(例年夏季)
大洗海上花火大会
茨城県東茨城郡大洗町(大洗サンビーチ)
太平洋に、花火が立つ。
大洗。茨城の海辺のまち。目の前にひろがるのは、さえぎるもののない太平洋。その水平線に、花火が上がる。
砂浜が、まるごと特等席。波打ちぎわまで、人が腰をおろす。海風が、煙を沖へはこんでいく。
水面に映る光。打ち上
2026年7月中旬(例年7月)
利根川大花火大会
茨城県猿島郡境町(利根川河川敷・境大橋下流)
坂東太郎の、大舞台。
利根川。「坂東太郎」と呼ばれた、関東一の大河。その広い河川敷で、夏の花火が上がる。境町の、自慢の一夜。
スターマインの競演。各地の花火師が、思いおもいの花火を打ち上げる。尺玉が、川風にのって高くのぼる。
さえぎる
2026年8月5日(水)19:00〜20:00
仙台七夕花火祭
宮城県仙台市(西公園・広瀬川河畔)
短冊の祭りの、前夜。
東北三大祭りのひとつ、仙台七夕。色とりどりの吹き流しが、街をうめつくす。その本祭を前に、花火が上がる。
約一万六千発。杜の都の夜空に、夏が告げられる。広瀬川のほとり、人びとが翌日を待つ。
願いごとを書いた短冊。空
2026年8月中旬(例年8月)
北海道新聞納涼花火大会
北海道札幌市(豊平川河川敷・南大橋周辺)
涼しい夏の、花火。
札幌の夏は短い。だからこそ、惜しい。豊平川のほとりで、約四千発の花火が上がる。涼しい夜風のなかで見上げる、北の花火。
大都市のまんなかを流れる川。ビルの灯りと、花火の光。
本州の蒸し暑い花火とは、空気がちがう。から
2026年8月10日(例年8月10日前後)
白浜花火大会
和歌山県西牟婁郡白浜町(白良浜海岸)
白い砂浜で、花火を待つ。
南紀白浜。日本でも指折りの、白い砂のビーチ。海水浴の帰り、そのまま浜に座って花火を見る。
昼は海、夜は花火。リゾートの一日が、火で締めくくられる。海面に映る光。波打ちぎわまで、人がならぶ。
温泉もある。海もあ
2026年7月中旬(例年7月)
沖縄かなさ花火
沖縄県宜野湾市(宜野湾海浜公園・トロピカルビーチ)
「かなさ」は、いとおしい。
沖縄の言葉で、かなさんは「愛おしい」。その名をもつ花火が、宜野湾のビーチで上がる。亜熱帯の、早い夏。
本州より、ずっと早く梅雨が明ける。七月、すでに真夏。エメラルドの海に、花火が映る。
三線の音。沖縄ポップ
2026年10月上旬(例年10月)
こうのす花火大会
埼玉県鴻巣市(荒川河川敷・糠田運動場)
世界一の四尺玉が、ここで上がる。
鴻巣。荒川の広い河川敷で、花火が上がる。フィナーレの正四尺玉は、打ち上げ花火として世界最大級。ギネス記録をもつ。
直径約九百メートル。空いっぱいに、ひとつの花がひらく。見上げる首が、痛くなるほど。
市
2026年8月16日(例年8月16日)
宮津・燈籠流し花火大会
京都府宮津市(宮津湾・島崎公園周辺)
灯籠と花火が、海でかさなる。
天橋立で知られる宮津湾。お盆の終わり、精霊を送る灯籠が海に流される。その上で、花火が上がる。
万灯籠。一万の灯が、ゆっくりと海をただよう。死者をあの世へ送る、やわらかな火。
空には花火。海には灯籠。生者と
2026年7月中旬(例年7月)
豊橋祇園祭手筒花火
愛知県豊橋市(吉田神社・豊川河畔)
花火を、抱える。
手筒花火。竹の筒に火薬をつめ、男が両腕で抱えて打ち上げる。火の粉が、滝のように降りそそぐ。豊橋は、この発祥の地。
吉田神社の祇園祭。火柱が、人の背丈の何倍にも噴き上がる。抱える男の顔を、火が照らす。
打ち上げ花火を見
2026年8月中旬(阿波おどり前夜・例年8月)
阿波おどり前夜祭花火大会
徳島県徳島市(新町川・吉野川河畔)
踊る阿呆の、前夜。
「踊る阿呆に見る阿呆」。日本一の盆踊り、阿波おどり。その熱狂のはじまりを、花火が告げる。
吉野川のほとりで、夏の夜空がひらく。明日からの四日間、徳島はまちごと踊りの渦になる。
太鼓と、三味線と、鉦の音。踊りの血が、
2026年8月中旬(例年8月)
高松まつり花火大会
香川県高松市(サンポート高松・高松港)
瀬戸の海に、花火がひらく。
讃岐・高松。瀬戸内海をのぞむ港町。「さぬき高松まつり」の締めくくりが、この海上花火。
サンポートの港から、約八千発。おだやかな瀬戸内の海に、光が映る。島影が、シルエットになる。
うどんのまちの、夏祭り。昼は
2026年8月中旬(例年8月)
松山まつり野外花火大会
愛媛県松山市(重信川河畔・市内会場)
道後の湯のまちで、花火を見る。
松山。日本最古の温泉・道後温泉のまち。夏祭りの花火が、伊予の夜空にひらく。
子規が育ち、漱石が暮らした城下町。文学のまちの、夏の一夜。スターマインが連発する。
昼は城と温泉、夜は花火。松山の夏は、ゆった
2026年8月上旬(よさこい祭り前夜・例年8月)
土佐・高知の花火大会
高知県高知市(鏡川河畔・みづき会場)
よさこいの、まえぶれ。
高知。鳴子を鳴らして踊る、よさこい祭りのまち。その夏の幕開けを、花火が告げる。鏡川のほとり、土佐の夜空がひらく。
龍馬が見た空。海原のように広い、土佐の夏空。
花火のあと、よさこいの熱狂がはじまる。鳴子の音が、
2026年7月下旬(例年7月)
大牟田・大蛇山まつり花火大会
福岡県大牟田市(諏訪川河畔・市内会場)
大蛇が、火を吹く夏。
大牟田。かつて炭鉱で栄えたまち。夏まつりの主役は「大蛇山」。口から火花を吹く、巨大な蛇の山車。
その祭りを、花火がいろどる。炭鉱のまちの、夏の夜空。働く人びとの、汗と誇りの祭り。
大蛇の口から散る火花。空にひらく
2026年7月下旬(例年7月)
長崎みなとまつり海上花火大会
長崎県長崎市(長崎港・水辺の森公園)
異国の港に、花火が映る。
長崎。鎖国の時代、唯一ひらかれていた港。坂の街、教会の街、まじわりの街。その港で、夏の花火が上がる。
水辺の森から、海上へ。すり鉢状の地形に、音がこだまする。坂の上の家々から、街じゅうが花火を見る。
オランダ
2026年8月下旬(例年8月)
かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会
鹿児島県鹿児島市(錦江湾・本港区)
火の山の前で、花火が上がる。
鹿児島。錦江湾のむこうに、桜島。いまも噴煙を上げる、活火山。その火の山を背に、花火が打ち上がる。
西日本最大級、約一万五千発。湾の海上から、二尺玉が夜空にひらく。
桜島の噴火と、花火の炸裂。自然の火と、人
2026年(例年・秋〜冬の開催あり)
那覇・沖縄花火フェスティバル
沖縄県那覇市(波の上ビーチ・那覇港周辺)
南の海に、花火が降る。
那覇。琉球王国の都だったまち。波の上ビーチの海に、花火が映る。本土とはちがう、亜熱帯の夜空。
まだ暖かい季節に、花火が上がる。短パンで、ビーチサンダルで、花火を見上げる人びと。
琉球の音楽。島の踊り。そして、海
2026年8月初旬(花笠まつり前後・例年8月)
山形花笠まつり協賛花火大会
山形県山形市(馬見ヶ崎川河川敷)
花笠の、夏。
花笠まつり。紅花をあしらった笠を手に、人びとが踊る。東北の夏を彩る祭り。その時季に、花火が上がる。
馬見ヶ崎川のほとり。蔵王のふもとに、夏の夜空がひらく。「ヤッショ、マカショ」の掛け声が、まだ耳にのこる。
紅花のまち、山
2026年8月(例年夏季)
松島基地納涼まつり花火大会
宮城県東松島市(矢本海浜緑地周辺)
復興の海に、花火が上がる。
東松島。日本三景・松島にほどちかい、海辺のまち。あの震災で、大きな傷を負った場所。
そこで、夏の花火が上がる。亡くなった人を悼み、生きる人をはげます火。海辺の緑地から、夜空がひらく。
松島湾の、おだやかな海
2026年7月下旬(例年夏季)
白子浜・三重の海花火大会
三重県鈴鹿市(白子海岸・鼓ヶ浦海水浴場)
伊勢の海に、花火が散る。
鈴鹿・白子。伊勢湾にのぞむ海辺のまち。型紙づくりで知られる、職人のふるさと。その浜辺で、夏の花火が上がる。
鼓ヶ浦の波打ちぎわ。海面に映る光。遠くには、伊勢のけはい。
レースのまち鈴鹿。サーキットの轟音とはち
2026年8月(例年夏季)
おきたま花火大会
山形県米沢市(最上川河川敷・松川河畔)
上杉のまちに、花火が上がる。
米沢。名将・上杉鷹山が治めた城下町。最上川のほとりで、夏の花火が打ち上がる。置賜盆地の、夜空がひらく。
「為せば成る」。鷹山の言葉が生きるまち。質素と勤勉の地に、夏の一夜、火が咲く。
米沢牛のまち。雪深い
通年(要予約・工房により異なる)
京焼・清水焼体験
京都府京都市東山区(清水焼の郷・五条坂周辺)
千年の都の、土にふれる。
清水寺へつづく坂道。その界隈で、京焼・清水焼はうまれた。雅で、繊細で、絵のように美しいやきもの。
ろくろをまわす。土が、手のなかで形をかえていく。絵付けをする。筆が、白い肌に色をのせる。
京の職人が、何百年も
通年(要予約・工房により異なる)
燕三条・金属加工体験
新潟県燕市・三条市(燕三条地場産業振興センター周辺)
ものづくりの、まちへ。
燕三条。金属加工の世界的な産地。あなたの台所のカトラリーも、ここで生まれたものかもしれない。
鎚で、金属をたたく。スプーンに、模様をきざむ。職人の道具を、自分で握ってみる。
手にずしりとくる、金属の重み。たたく
通年(要予約・工房により異なる)
角館・樺細工体験
秋田県仙北市角館町(武家屋敷通り周辺)
桜の皮が、宝になる。
角館。みちのくの小京都とよばれる、武家屋敷のまち。ここに、桜の樹皮をつかう不思議な工芸がある。樺細工。
山桜の皮を、磨く。光沢が、しだいに深まる。茶筒に、文箱に、桜の肌が宿る。
つかうほどに、つやが出る。使い手と
通年(要予約・工房により異なる)
日光彫り体験
栃木県日光市(日光東照宮周辺・市内工房)
東照宮を彫った、技の末裔。
日光東照宮。あの絢爛な彫刻を生んだ職人たち。彼らが余技でつくった工芸が、日光彫りのはじまり。
「ひっかき刀」という独特の刃物。木に、牡丹や唐草の文様を彫る。三百年の技が、手のなかにある。
眠り猫を彫った職人
通年(要予約)
美濃和紙・紙漉き体験
岐阜県美濃市(美濃和紙の里会館)
千三百年の、紙をすく。
美濃。清流の里で、千三百年つくられてきた和紙。ユネスコ無形文化遺産。光にすかすと、雲のような繊維が見える。
簀桁を、前へ、後ろへ。揺らすうちに、水のなかから紙がうまれる。冷たい水と、楮の香り。
障子に張れば、や
通年(要予約)
加賀友禅・染色体験
石川県金沢市(長町・加賀友禅会館周辺)
加賀百万石の、色を染める。
金沢。加賀友禅は、この城下町がはぐくんだ染め。写実的で、気品があって、どこか落ちついている。「加賀五彩」という、独特の色づかい。
筆をとる。布に、花や鳥を描いていく。にじみを生かし、虫食いの葉まで描きこむ。自
通年(要予約・工房により異なる)
琉球紅型・染色体験
沖縄県那覇市(首里・那覇市内工房)
南の島の、あざやかな色。
紅型。琉球王国がうんだ、鮮烈な染め物。南国の太陽のような黄、海のような青、ハイビスカスのような赤。
型紙をあてて、顔料をすりこむ。色のうえに色をかさね、ぼかしを入れる。本土の染めには、ない大胆さ。
かつては王
通年(要予約・施設により異なる)
関市・刃物研ぎ体験
岐阜県関市(関の刃物会館・フェザーミュージアム周辺)
刀のまちの、刃にふれる。
関。七百年、刃物をつくってきたまち。かつては名刀の産地。いまは世界の包丁が、ここから生まれる。
砥石に、刃をあてる。角度を、たもつ。研ぐほどに、切れ味がもどってくる。職人が、毎日くりかえす手しごと。
鎌倉のむ
通年(要予約・筆の里工房)
熊野筆・筆づくり体験
広島県安芸郡熊野町(筆の里工房)
世界の頬を、なでる筆。
熊野。広島の山あいの小さな町。日本の筆の、八割がここで生まれる。書道の筆も、化粧の筆も。
世界中のメイクアップアーティストが、この町の化粧筆を使う。
毛をそろえ、束ねる。何百本もの毛先を、一本の筆にまとめる。気
通年(要予約・工房により異なる)
常滑焼・陶芸体験
愛知県常滑市(やきもの散歩道周辺)
煙突のまちで、土をこねる。
常滑。日本六古窯のひとつ。千年つづく、やきもののまち。坂道には窯の煙突、壁には土管やかめ。まち全体が、陶器でできている。
ろくろをまわす。常滑の赤い土が、手のなかで立ちあがる。朱泥の急須は、ここの名産。
や
国立文楽劇場(大阪・日本橋)で、初春・春・夏・秋など年に数回の本公演。日程は公演により異なります。
国立文楽劇場 文楽公演
人形に、三人がかり。
文楽。大阪で育った、人形浄瑠璃。一体の人形を、三人で動かす。主遣い、左遣い、足遣い。呼吸を合わせ、一つの命に見せる。
太夫が語り、三味線が鳴る。物語の、すべての声を、一人の太夫が引き受ける。男も女も、老いも若きも。
義
阿波十郎兵衛屋敷で、ほぼ毎日(時間は季節により変動)の定期上演。詳細は施設にご確認ください。
阿波十郎兵衛屋敷 人形浄瑠璃
農村の、人形芝居。
阿波の人形浄瑠璃。都の文楽とちがい、村が育てた芸能。寺や神社の境内で、農閑期に、村人が演じてきた。
人形が、大きい。野外の遠くからでも見えるように。表情も、動きも、大ぶり。素朴で、力強い。
十郎兵衛屋敷。傾城阿波の鳴門、
例年初夏〜秋にかけて、島内各地の能舞台で薪能が上演されます。日程は会場により異なります。
佐渡の薪能
島に、能舞台が三十以上。
佐渡。流された人々が、都の芸能を持ち込んだ。世阿弥も、この島へ流された。能が、島の暮らしに根づいた。
農村に、能舞台がある。神社の境内に、ふつうに建っている。祭りのたび、村人が舞う。プロではない。それでも、何百年と
壬生寺で、例年春(4月~5月)と秋、節分などに上演される無言の宗教劇。日程は年により異なります。
壬生狂言
声の、ない狂言。
壬生狂言。京都・壬生寺に、七百年伝わる。演者は、一言もしゃべらない。鉦と太鼓と笛、その囃子だけで、物語が進む。
仏の教えを、身ぶりで説く。文字の読めない庶民に、善悪を伝えるための芝居だった。だから、言葉がいらない。
面をつ
石見地方(浜田・益田など)で、神社の祭礼や定期公演として夜を中心に上演されます。日程は会場により異なります。
石見神楽 定期公演
夜どおし、舞う。
石見神楽。島根の西、石見地方の神楽。神事でありながら、娯楽でもある。秋の祭りの夜、社殿で、明け方まで舞い続ける。
大蛇が、出る。八岐大蛇の段。胴体が、何メートルもある蛇が、何匹も、とぐろを巻く。提灯のように畳まれた紙の胴が
小田原・厚木など神奈川県西部で、保存会により定期公演・神社祭礼で上演されます。日程は年により異なります。
相模人形芝居
三人遣いの、人形芝居。
相模人形芝居。神奈川の西部、小田原や厚木に伝わる。文楽と同じ、三人遣い。江戸時代、上方から伝わり、村に根づいた。
いまは、保存会が守る。担い手は、ふだんは別の仕事を持つ人たち。会社員も、農家も。練習を重ね、舞台に立つ
岩手・早池峰山麓(大償・岳)に伝わる神楽。例大祭や定期公演で奉納されます。日程は年により異なります。
早池峰神楽
山の神に、捧げる舞。
早池峰神楽。岩手、早池峰山のふもと。山岳信仰とともに、五百年以上続く。ユネスコ無形文化遺産。
二つの集落が、それぞれの神楽を守る。大償と、岳。同じ山を仰ぎ、別の流儀で舞う。互いに、混ざらない。
面が、古い。鬼の面、神の
例年7月、七夕の時期に開催。豪華な竹飾りが商店街を埋めます。日程は年により異なります。
湘南ひらつか七夕まつり
空が、見えなくなる。
湘南ひらつか七夕。商店街を、巨大な竹飾りが覆い尽くす。大きいものは、十メートル。色とりどりの吹き流しが、頭上で揺れる。
戦後、復興のために始まった。焼け野原から立ち上がる町が、ひとに来てほしくて、派手な飾りを競った。に
例年8月下旬に開催。豪華な山車(やたい)の行列。ユネスコ無形文化遺産。日程は年により異なります。
新庄まつり
山車が、物語になる。
新庄まつり。八月、二十台の山車が、町を練り歩く。やたい、と呼ぶ。歌舞伎や物語の名場面を、人形で再現する。
二百七十年前、飢饉があった。多くの人が死んだ。その年の秋、藩主が、民の心を慰めるために祭りを始めた。悲しみのあと
例年8月上旬に開催。八木節の踊りと演奏で町が沸きます。日程は年により異なります。
桐生八木節まつり
樽を、叩く。
桐生八木節まつり。八月、町じゅうで八木節が鳴る。空の樽を太鼓代わりに叩き、歌い、踊る。北関東の、土着のリズム。
桐生は、織物の町。「西の西陣、東の桐生」。機屋が栄え、人が集まり、祭りもにぎわった。糸と布で、町ができた。
八木節
例年5月1日に開催。豪華絢爛な御車山(山車)の巡行。ユネスコ無形文化遺産。
高岡御車山祭
金工の町の、贅を尽くした山車。
高岡御車山祭。五月一日、七基の山車が、町を巡る。高岡は、銅器と漆の町。その技を、すべて山車に注ぎ込む。
秀吉が、前田利長に贈った御所車。それが、もとになったと伝わる。町衆が、競って装飾を重ねた。金、銀、漆、染
例年4月中旬に開催。子ども歌舞伎を載せた曳山の巡行。ユネスコ無形文化遺産。日程は年により異なります。
長浜曳山まつり
子どもが、歌舞伎を演じる。
長浜曳山まつり。四月、豪華な曳山の上で、子ども歌舞伎が上演される。五歳から十二歳ほどの男児が、化粧をし、見得を切る。
秀吉が、長浜城主だったころ。男児誕生を喜び、町に砂金を贈った。町衆が、それで曳山を作った。子ど
例年7月上旬の金土日に開催。山車・屋台の総引きなど。日程は年により異なります。
成田祇園祭
参道を、山車が駆ける。
成田祇園祭。七月、成田山新勝寺の門前で、十台の山車と屋台が練り歩く。坂の多い参道を、引いて、上って、下る。
三百年以上の歴史。不動明王に、五穀豊穣と所願成就を祈る祭り。寺の祭礼でありながら、町の祭りでもある。
クライ
例年10月下旬に開催。荒神輿と団車のぶつかり合い。日程は年により異なります。
伊万里トンテントン祭り
神輿と山車が、ぶつかる。
伊万里トンテントン祭り。十月、荒神輿と団車が、激しくぶつかり合う。日本三大喧嘩祭りの、ひとつ。
トンテントン、という太鼓の音が、名の由来。その音に合わせ、男たちが神輿と団車を担ぎ、突進する。組み合い、押し合い、川へ
例年4月上旬に開催。甲冑姿の武者行列「甲州軍団出陣」。日程は年により異なります。
信玄公祭り
武田の軍勢が、よみがえる。
信玄公祭り。四月、甲府の町を、甲冑姿の武者が埋める。武田信玄の軍団出陣を、再現する。出陣する人数で、ギネス記録を持つ。
風林火山の旗。騎馬武者。足軽の隊列。千人以上が甲冑を着け、隊ごとに分かれて行進する。信玄役が
毎年10月第1土・日・月曜
二本松の提灯祭り
福島県二本松市 二本松神社・市街中心部
提灯に、火が移る。
福島・二本松。秋の夜、七つの町内から太鼓台が繰り出す。一台に、三百あまりの紅提灯。二本松神社のかがり火が、その提灯へ移されると、祭りははじまる。
起源は、約三百七十年前。二本松藩主・丹羽光重公が二本松神社を祀り、領民
毎年8月第1日曜(前日土曜が試楽)
桑名石取祭
三重県桑名市 春日神社(桑名宗社)周辺
音が、先に来る。
三重・桑名。八月最初の日曜、春日神社の門前に、最大四十台の祭車が集まる。三輪の車体に、山形十二張の提灯。後ろには鉦と大太鼓。それを、いっせいに打ち鳴らす。
「日本一やかましい祭り」と呼ばれる。天下の奇祭とも。前夜の試楽
毎年7月第4土曜をはさむ3日間
戸畑祇園大山笠
福岡県北九州市戸畑区 戸畑区役所・浅生一号公園周辺
昼と夜で、姿が変わる。
福岡・北九州、戸畑。七月、四基の大山笠が街を練る。昼は幟山笠。高さ一メートル八十の台に、紅白の幟を左右に立て、金糸銀糸の見送りを飾る。格調高く、華麗に。
夜になると、すべてを取り払う。台の上に、十二段、三百九個の
毎年7月第3土曜をはさむ3日間
小倉祇園太鼓
福岡県北九州市小倉北区 小倉城周辺・八坂神社
太鼓を、歩きながら打つ。
福岡・北九州、小倉。七月、小倉城のまわりに太鼓の音が響く。山車を引き、その上で太鼓を叩く。しかも、両面打ち。表と裏、二人が同時に打つ。歩きながら打つ。全国でも珍しい。
四百年の歴史がある。細川忠興公が、疫病と災
毎年7月下旬の土・日(集団顔見世は前週日曜)
日田祇園
大分県日田市 豆田・隈・竹田地区
夜、山鉾に灯がともる。
大分・日田。天領の面影を残す町、豆田と隈。七月下旬、高さ十メートル級の山鉾が、祇園囃子とともに、古い町並みを巡行する。九基。すべて、町内の人の手作りだ。
昼の山鉾も豪華だが、この祭りの白眉は夜にある。提灯を飾りつ
毎年10月23〜24日
博多おくんち
福岡県福岡市博多区 櫛田神社・博多中心部
秋に、感謝する祭り。
福岡・博多。十月、博多の総鎮守・櫛田神社で、秋の大祭が行われる。名を、博多おくんち。長崎くんち、唐津くんちとならぶ、日本三大くんちの一つ。
夏の博多祇園山笠が、疫病を払う荒々しい祭りなら、こちらは静かだ。秋の実りへ
毎年9月・敬老の日を最終日とする3日間(15日は例祭)
石岡のおまつり
茨城県石岡市 常陸國總社宮・市街中心部
獅子が、町を練る。
茨城・石岡。九月、敬老の日をしめくくりに、三日間の祭りが立つ。正式には、常陸國總社宮の例大祭。地元では「石岡のおまつり」。関東三大祭の一つに数えられる。
見どころは、三つ。まず、十六菊花紋をあしらった格式高い大神輿。
毎年8月16日(送り盆)
盛岡舟っこ流し
岩手県盛岡市 北上川・明治橋上流
火をつけた舟を、川へ流す。
岩手・盛岡。八月十六日、送り盆の夜。北上川の明治橋のあたりで、舟っこ流しが行われる。町内会や寺壇が手づくりした、龍頭の屋形舟。位牌を貼り、提灯と供物で飾る。それに火を放ち、川へ流す。
燃えながら流れる舟は、明
毎年10月22日(雨天順延)
時代祭
京都府京都市 京都御所〜平安神宮
京都、10月22日。
千年の都が、自分の歴史を歩いて見せる日。
明治維新から平安遷都まで。
時代をさかのぼる順に、約2,000人の行列が京都御所を出て、平安神宮へ。
維新勤王隊の笛と太鼓、織田信長の騎馬、静御前、清少納言。
衣裳も祭具も、
毎年10月22日
鞍馬の火祭
京都府京都市左京区鞍馬 由岐神社周辺
10月22日、夜。
京都の北、鞍馬の山あいが、火で埋まる。
「サイレヤ、サイレヨウ」の掛け声。
子どもの手松明から、大人がかつぐ大松明まで。
重さ100キロを超える火の柱が、細い街道を練り歩く。
由岐神社の例祭。
はじまりは平安の昔。
例年10月下旬〜11月上旬が見頃
鳴子峡の紅葉
宮城県大崎市鳴子温泉 鳴子峡
10月の終わり、宮城の山が燃える色になる。
鳴子峡。
大谷川が刻んだ、深さ100メートルの峡谷。
断崖の岩肌に、ブナ、ナラ、カエデ。
赤と黄が、緑の松を残して山を染める。
見頃は10月下旬から11月上旬。
紅葉は、栗駒の山の上から峡谷へ
毎年9月7日〜9日
角館祭りのやま行事
秋田県仙北市角館町 市街中心部
9月7日から9日。
みちのくの小京都、角館が、三日間だけ荒ぶる。
武家屋敷の黒板塀の町を、
歌舞伎人形を飾った曳山が練り歩く。
おやま囃子に、手踊り。
そして夜。
曳山同士が道で出会うと、交渉が始まる。
どちらが道を譲るか。
決裂すれば「
毎年2月15日・16日
横手の雪まつり かまくら
秋田県横手市 市役所本庁舎前・羽黒町ほか市内各所
雪の部屋に、火が灯る。
2月15日と16日、秋田・横手。
高さ3メートルの雪洞、かまくら。
市内に大小あわせて100基ほど。
中には水神様の祭壇と、炭火と、子どもたち。
「はいってたんせ」「おがんでたんせ」。
声をかけられ、甘酒と焼き餅を
例年2月中旬〜下旬の金・土・日曜(3日間)
十日町雪まつり
新潟県十日町市 市街地および市内各所
雪を、困りものにしない。
2月なかば、新潟・十日町。
積雪2メートルの町が、雪で祭りをつくる。
市民が彫る雪像、雪の茶屋、雪のすべり台。
昭和25年から続く「雪まつり発祥の地」。
札幌よりも、古い。
クライマックスは雪上カーニバル。
雪
例年1月下旬〜2月上旬(約10日間)
神戸ルミナリエ
兵庫県神戸市 メリケンパーク・東遊園地・旧居留地
光は、祈りから始まった。
神戸ルミナリエ。
1995年、阪神・淡路大震災の年の12月。
鎮魂と復興の願いを込めて、
イタリア生まれの光の彫刻が、神戸の街に灯った。
以来つづく、冬の風物詩。
会場は三つ。
海辺のメリケンパーク、東遊園地、
例年10月中旬〜翌5月末
なばなの里イルミネーション
三重県桑名市長島町駒江 なばなの里
半年、灯りつづける光。
三重・桑名、なばなの里。
秋のなかばから初夏の手前まで。
数百万球のLEDが、花のテーマパークを夜ごと光に変える。
日本最大級のイルミネーション。
名物は「光のトンネル」。
全長200メートル、電球の花のアーチを
毎年1月第4土曜(荒天順延)
若草山焼き
奈良県奈良市 若草山・奈良公園一帯
山が、燃える夜。
奈良、若草山焼き。
1月の第4土曜。
夕暮れ、春日大社の御神火が松明の行列で運ばれる。
花火が上がり、合図とともに、山肌へ一斉に点火。
標高342メートルの芝の山が、まるごと火になる。
由来には諸説ある。
東大寺と興福
毎年2月17日〜20日
八戸えんぶり
青森県八戸市 市中心街・長者山新羅神社
春を、呼びに行く。
2月17日から20日、青森・八戸。
えんぶり。
馬の頭をかたどった烏帽子をかぶった太夫が、
頭を大きく振り、地を摺るように舞う豊作祈願の田楽。
朳(えぶり)という農具の名が、
そのまま芸能の名になった。
雪のなか、3
例年2月上旬(さっぽろ雪まつりとほぼ同時期・約1週間)
旭川冬まつり
北海道旭川市 石狩川旭橋河畔・平和通買物公園
雪で、世界一を作った町。
2月上旬、北海道・旭川。
石狩川の旭橋のたもと、雪の大雪像。
かつてギネスに載った、世界最大級の雪の建築。
制作は市民と自衛隊、のべ数千人。
ひと冬がかりで、雪の城を建てる。
はじまりは昭和35年。
長い冬を明
例年1月下旬〜2月中旬
千歳・支笏湖氷濤まつり
北海道千歳市支笏湖温泉
湖の水で、氷の城を建てる。
1月下旬から2月なかば、北海道・千歳、支笏湖。
支笏湖は、日本有数の透明度を誇るカルデラ湖。
深すぎて、真冬も凍らない湖。
その水を骨組みに吹き付けて、凍らせる。
何日もかけて育てる、氷のオブジェ群。
氷濤――