集い
佐渡の薪能
Sado Firelight Noh
集い · Gathering
島に、能舞台が三十以上。
佐渡。流された人々が、都の芸能を持ち込んだ。世阿弥も、この島へ流された。能が、島の暮らしに根づいた。
農村に、能舞台がある。神社の境内に、ふつうに建っている。祭りのたび、村人が舞う。プロではない。それでも、何百年と続けてきた。
夏の夜、薪能。かがり火を焚き、暗闇のなかで舞う。火が、面を照らす。揺れる光に、表情が動いて見える。
波の音が、遠くでする。
都を追われた芸が、島で生き延びた。中央が忘れても、辺境が覚えている。そういうことが、ある。
ONSEN
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