祭事
新居浜太鼓祭り
Niihama Taiko Festival
祭事 · Festival
秋になると、男たちが太鼓台の下に集まる。
愛媛・新居浜。重さ約三トン、高さ五メートル半、長さ十二メートルの太鼓台。金糸の刺繍に覆われた巨大な山車を、最大百五十人のかき夫が、肩で担ぐ。祭りのあいだ、車輪を外す。人の力だけで、持ちあげる。
最大の見せ場は「かきくらべ」。何台もの太鼓台が一カ所に集まり、いっせいに差しあげる。腹に響く太鼓。揃いの法被。ソーリャ、ソーリャ、の掛け声。地面に下ろさず、どれだけ高く、どれだけ長く保てるかを競う。
もとは、秋の実りを氏神に感謝する祭りだった。その感謝が、力比べになり、技比べになった。阿波踊り、よさこいと並ぶ四国三大祭りのひとつ。けれど、夏ではなく十月に開かれるせいか、知る人は意外と少ない。
夏の喧噪が引いたあとの、もうひとつの祭り。新居浜の秋は、男の肩の上で、いちばん熱くなる。
ONSEN
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