祭事
よさこい祭り
Yosakoi Festival
祭事 · Festival
鳴子が、手のなかで鳴る。
高知の八月。前夜祭、本番二日、後夜祭の四日間、街じゅうが踊りになる。二百近いチーム、二万人ちかい踊り子。地方車が音楽を連れて、市内九カ所の競演場と演舞場をめぐる。
決まりは、ふたつだけ。鳴子を持つこと。曲によさこい節を一節入れること。あとは自由だ。だから毎年、衣装が変わり、振り付けが変わり、音が変わる。伝統が、毎年あたらしく更新されていく。これほど自由な「伝統」も珍しい。
戦後、不景気の高知を元気づけるために始まった、まだ七十余年の若い祭り。阿波踊りのような長い歴史はない。けれど、いまや全国に「よさこい系」の祭りを生んだ源流になった。
南国の日差しと、夜の熱気。汗と、笑い声と、鳴子のかわいた音。よさこいは、見るより前に体が動いてしまう祭りだ。土佐の夏は、踊って過ぎていく。
ONSEN
同じ県の、湯