祭事
岩手県盛岡市 北上川・明治橋上流
盛岡舟っこ流し
Morioka Funekko Nagashi: Burning Boats on the Kitakami River
祭事 · Festival
火をつけた舟を、川へ流す。
岩手・盛岡。八月十六日、送り盆の夜。北上川の明治橋のあたりで、舟っこ流しが行われる。町内会や寺壇が手づくりした、龍頭の屋形舟。位牌を貼り、提灯と供物で飾る。それに火を放ち、川へ流す。
燃えながら流れる舟は、明治橋のあたりで燃えつきる。水面に炎が映る。祖先の霊を送り、無病息災を祈る。送り盆の、精霊送りだ。
はじまりは、約三百年前。盛岡藩の藩主の娘が、川施餓鬼の大法事を行ったと伝わる。のちに、北上川で命を落とした遊女たちの霊を慰めるため、位牌と供物を乗せた舟を流すようになった。その二つが重なって、町の行事になった。盛岡市の無形民俗文化財。
日が暮れると、投げ松明。子どもたちが、火のついた松明を片手で回し、高い籠めがけて投げ上げる。そして最後は、花火。盛岡の夏が、川の上で終わる。
盛岡は、川の町。北上川が町を貫く。夏のおわり、その川に灯が流れていくのを、橋の上から見送る。
ONSEN
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