祭事
福岡県北九州市戸畑区 戸畑区役所・浅生…
戸畑祇園大山笠
Tobata Gion Ozzumagasa: The Lantern Pyramids of Kitakyushu
祭事 · Festival
昼と夜で、姿が変わる。
福岡・北九州、戸畑。七月、四基の大山笠が街を練る。昼は幟山笠。高さ一メートル八十の台に、紅白の幟を左右に立て、金糸銀糸の見送りを飾る。格調高く、華麗に。
夜になると、すべてを取り払う。台の上に、十二段、三百九個の提灯を積み上げる。総高、約十メートル。光のピラミッドが立ち上がる。「ヨイトサ、ヨイトサ」。若衆が担ぐと、赤い光の塔が、ゆらりと揺れる。愛称は、提灯山。
起源は、一八〇三年。戸畑に疫病が広がり、須賀大神に祈ったところ、収まった。その礼に、山笠を奉納した。以来、二百二十年余り。飛幡八幡宮、菅原神社、中原八幡宮――三社の夏祭りとして、四基が伝統を守る。
博多祇園山笠、小倉祇園太鼓とならぶ、福岡県夏の三大祭。国の重要無形民俗文化財。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つ。
最大の見どころは、中日の夕刻。戸畑区役所前、浅生一号公園で競演会が開かれる。四基の大山笠と、中学生が担ぐ小若山笠四基。計八基が、闇の中で競い合う。
行くなら、日が暮れてから。昼の幟が夜の提灯に変わる、その一瞬を待つ。赤い塔が揺れはじめると、なぜこの祭りが二百年続いたか、わかる気がする。
ONSEN
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