魚介の料理
島根県 出雲市
板わかめ
さちとあじ · FOOD & DRINK
若布を洗って板状に干す。そのまま揉んで飯に振りかけ、汁を使わずに食べる。
この場所の物語
板のように干して、崩して、飯にかけるだけです。汁も出汁も、いっさい使わないところがこの食べ方の要です。若布そのものの味だけで食べるんですよ。島根県の出雲や隠岐諸島で、昔から作られてきたものです。旬は4月から6月にかけての、春のあいだです。
刈り取ったら4時間のうちに手で洗い、葉を1枚ずつ広げて並べ、低い温度で丸1日かけて乾かします。畳んだり結んだりは、いっさいしません。出来上がったものは、薄い緑をした板のようなものです。それを手で軽く揉むと、ぱらぱらに崩れていきます。それを、炊きたての飯の上へ好きなだけ振りかけます。
若布が採れるのは、3月から5月にかけての短いあいだです。3月から4月に店に並ぶのは新芽を使ったもので、これがいちばんよいとされます。そのまま齧って、酒の肴にする人もいるそうです。出雲の日御碕には、和布刈という若布の神事があります。海藻を供えものとして扱ってきた土地なんですよね。手を加えないことのほうが、ここでは自然なのだと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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