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箱根の紅葉
山をのぼると、秋が早送りになる。 箱根は標高差が大きい。ふもとの宮ノ下と、峠の芦ノ湖では、紅葉の時期が二週間ずれる。登山電車で坂を上がるだけで、秋が進んでいく。窓の外で、赤が濃くな…
山をのぼると、秋が早送りになる。
箱根は標高差が大きい。ふもとの宮ノ下と、峠の芦ノ湖では、紅葉の時期が二週間ずれる。登山電車で坂を上がるだけで、秋が進んでいく。窓の外で、赤が濃くなる。
芦ノ湖に、逆さ富士。雪をかぶりはじめた頂が、水に映る。そのまわりを、赤と黄が縁取る。湖尻のあたりが、とくに鮮やか。遊覧船から見ると、岸ぜんたいが燃えている。
美術館の庭、渓谷の橋、温泉宿の窓。どこを切り取っても、絵になりすぎるくらい。強羅の坂道も、仙石原のすすきも、秋の色。
東京から一時間半。日帰りもできる近さ。それでも山に入れば、空気が変わる。湯けむりの匂いが混じる。都会のすぐ隣に、こんな秋がある。
甘酒茶屋の甘酒は、1619年以降ずっと変わらぬ製法で作られているんですよ、というのが、なんというか、この土地の時間の使い方を物語っている気がします。箱根峠の東側、箱根山のカルデラに抱かれるように、塔ノ沢温泉や宮ノ下温泉が点在していて、湯の匂いと森の湿り気が、ふだんの感覚をすこしずつほぐしていくんですね。
箱根神社や早雲寺のような場所が生活圏の中にあって、散歩のついでに立ち寄れるというのは、長く滞在してみてはじめてわかる、この土地のぐあいのよさだと思います。箱根細工という木工の手仕事も、ここに根を張った暮らしの積み重ねから出てきたもので、観光地という顔の向こうに、職人の日常がちゃんと続いているんですね。
芦ノ湖のほとりに立つと、富士山が湖面の向こうにあって、これが江戸時代から変わらぬ景色なのかと思うと、すこし、ふしぎでいいなあという気持ちになります。箱根湯本駅から登山鉄道に乗って標高を上げていくその道のりそのものが、日本の地形の急さをからだで教えてくれる体験で、訪れた人がみんな、なんとなく黙って窓の外を見てしまうのも、わかる気がするんです。
神奈川県箱根町に泊まる
この地に重なるもの
- 元箱根石仏群 附 永仁三年在銘石造五輪塔・石造五輪塔・永仁四年在銘石造宝篋印塔
- 箱根関跡
- 神仙郷
- 箱根仙石原湿原植物群落
- 五輪塔
- 五輪塔
- 五輪塔
- 宝篋印塔
- 福住旅館
- 福住旅館
- 国道一号箱根湯本道路施設
- 国道一号箱根湯本道路施設
- 国道一号箱根湯本道路施設
- 強羅公園
- 恩賜箱根公園
- 富士箱根伊豆
- 塔ノ沢温泉
- 大平台温泉
- 宮ノ下温泉
- 箱根湯本温泉
- 箱根山
- 箱根山
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- 強羅
- 早雲山
- 彫刻の森
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- 公園下
- 塔ノ沢
- 公園上
- 中強羅
- 強羅