一次産業/産地の仕事
宮城県 石巻市雄勝町
雄勝硯と硯上の里
Ogatsu Inkstone Village
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
黒い粘板岩を割って磨く硯づくりが続き、伝承館で原石と加工の道具を見られる。
この場所の物語
石を割ってから磨く、というのが硯づくりの順序。雄勝町で採れるのは黒色硬質粘板岩と呼ばれる石で、粒子が均一に詰まっていて、磨くと深い光沢が出ます。硯づくりはこの石を層に沿って割るところから始まって、割れて出てきた面をそのまま生かしながら形を整えていきます。1396年ごろにはこの土地で硯石が採れていたと伝えられていて、600年を超える産地だということになるんですよ。
伝承館では原石と加工の道具が展示されていて、昭和60年には経済産業大臣の指定も受けています。海沿いの小さな集落なので店は少なく、石巻市の市街までは車で40分ほどかかります。気軽に立ち寄れる場所ではありません。
硯というのは、墨を磨るための表面がすべてなんですよね。粒子が細かすぎると墨が下りず、粗すぎると墨の粒が揃わないので、ちょうどよい硬さと粒の石が採れる場所のほうが、そのまま産地になりました。この産地がここから動かないのは、石のほうが動かないからです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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