寿司
岐阜県 中津川市
朴葉ずし
さちとあじ · FOOD & DRINK
朴の葉に酢飯と具を載せて包む。田植えの頃に作って、山へ持って行く。
この場所の物語
後片づけというものが、ありません。朴の木の葉に酢飯を載せて包むので、器を使わないんですよ。葉が皿であり、包みであり、持ち手でもあります。箸も要りませんし、手のほうが汚れることもありません。食べ終われば、あとは葉を捨ててしまうだけなんですよ。岐阜県の中津川や飛騨に伝わってきたものです。
もともと田植えのころに作るものでした。山へ、あるいは畑へ持っていって、その場で開くんですよ。旬は5月から7月にかけて、田植えの時期になります。朴の葉には、ヒノキチオールという成分が入っているそうです。菌を抑える働きがあって、酢飯の酢と合わさると、蒸し暑い時期でも傷みにくくなります。
食器を兼ねた葉が、保存の役まで果たしていることになります。具のほうは、土地によってずいぶん違うんですよ。東濃のほうは、川魚の甘露煮や酢鯖、錦糸卵、紅生姜まで、7種も8種も載せます。飛騨では、茗荷と酢飯だけ、という家もあるそうです。同じ葉に包んで、中身がまるで違います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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