麺
秋田県 湯沢市
稲庭うどん
さちとあじ · FOOD & DRINK
手で綯うように延ばして干す細い乾麺。断面が平たく、つゆの絡みが軽く仕上がる。
この場所の物語
教えないから、量が増えませんでした。作り方は、長いあいだ佐藤の家の秘伝だったんですよね。増えないので、いつまでも貴重なものであり続けたわけです。秋田県の湯沢、稲庭町で作られてきた乾麺です。
手で綯うようにして延ばしてから、吊るして干していきます。機械で押し出したりは、いっさいしません。麺の断面が平たくなるのは、その延ばし方のためなんですよ。つゆの絡みが軽く、するりと喉を通っていきます。始まりは寛文より前、久保田藩領の稲庭村、小沢という集落の佐藤市兵衛だと伝わります。
藩の殿様が、よその藩への贈りものに使っていました。昭和47年になって、ようやくその製法が公開されます。とたんに、作る量が増えていきました。秘密にしていたから貴重だったものが、明かしたことで名物になった。順序が逆のようにも見えますが、たぶん、そうではありません。隠していた時期があったから、明かしたときに名前が残ったんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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