魚介の料理
秋田県
かすべ煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
エイを甘く煮る。法事や祝いの膳に、決まって並んできた。
この場所の物語
船が運んだ干物が、祭りの膳に残りました。かすべというのは、えいを干して仕上げたもののことです。昔は魚のかす、という意味で呼ばれていたといいます。産地は北海道で、それが北前船で、能代や土崎の港へ運ばれてきました。冷やす道具の無い時代、保存の利く海のものとして重宝されたんですよね。
作り方は、まず戻すところから始まります。水を何度も替えながら、1日より長くかけて戻すんですよ。下茹でをしてから、弱火で2時間ほどかけて煮込みます。仕上げに味醂を少し入れて、照りを出すんですよ。いまは漁が減って、数の少ない魚になりました。
食べるのは祭りの日、正月、盆、それに結婚式といったところです。祝いにも法事にも並んできました。秋田県の土崎では、7月の港曳山まつりのころ、家ごとに作って客をもてなす習わしが続いています。よそから運ばれてきたものが、この土地の改まった日を支えていることになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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