菓子
秋田県
笹巻き
さちとあじ · FOOD & DRINK
もち米を笹で巻いて蒸す。黄粉や黒蜜で食べる、初夏のもの。
この場所の物語
行き来のたびに、この桶が動いていました。熊笹の葉でもち米を包んで、いぐさで縛ります。沸いた湯に重曹を少し入れて、30分ほど煮るんですよ。それを、冷たい水にさっと取ります。笹をほどいて、砂糖を混ぜた黄粉をかけて食べるのが、この土地のやり方です。
笹の葉には抗菌と防腐の働きがあると言われています。だから昔から、保存や持ち歩きの包みに使われてきました。食べるのは端午の節句と、さなぶりのときです。さなぶりというのは、田植えを終えた祝いのことになります。秋田では、田植えが済むと、嫁いだ娘が里へ帰って骨を休める習わしがありました。
それを、さなぶり休みと言うんですよ。里へ帰るときと、嫁ぎ先へ戻るときの手土産が、これでした。巻き方も形も、地域によってずいぶん違ってくるんですよ。三角のもの、細長いもの、いろいろあるそうです。同じ名前で、包み方だけが土地ごとに分かれています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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