鍋・汁
秋田県 大館市
きりたんぽ鍋
さちとあじ · FOOD & DRINK
潰した飯を杉の棒に巻いて焼き、鶏と舞茸、せりの鍋に入れて出汁を吸わせる。
この場所の物語
主食のごはんそのものを、鍋の具にしてしまう料理です。おかずと主食の区別が、ここではあまり意味を持たないんですよね。炊いたごはんをつぶして、杉の棒に巻きつけ、炉の火であぶります。表面に焦げ目がついたら棒を抜いて、鍋へ入れるんですよ。
きりたんぽは、もともと山で働く人の携帯食だったと言われます。棒に巻けば、持って歩けたからです。名は、稽古用の槍に形が似ていることから付いたという説があります。始まりは鹿角のあたりで、比内地鶏と合わせて鍋の形にしたのは大館だと伝わります。
鍋のだしは、比内地鶏で取るんですよ。入れるのは、ねぎ、ごぼう、まいたけ、せり。せりは根まで入れるのが秋田の流儀で、これが土のにおいを持ってきます。たんぽは煮すぎるとほどけてしまうので、入れる頃合いがむずかしい。旬は10月から2月にかけての、寒い時期です。雪の季節に、鍋のふたを開けるときの湯気は、なかなかのものです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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