魚介の料理
千葉県 南房総市
くじらのたれ
さちとあじ · FOOD & DRINK
鯨の赤身を醤油だれに漬けて干す。炙ると噛みごたえが出る。
この場所の物語
里帰りのたびに、これを買って帰る人がいるのだそうです。南房総で、鯨の肉を醤油と酒と生姜のたれに浸して、生乾きになるまで干したものになります。使うのは体長12メートルほどのつちくじらだと決まっているんですよ。肉というより、干物の棚に並んでいる姿をしています。
この鯨は深く潜るので網が向かず、房総では突き取りという獲り方をずっと続けてきました。名前は、たれに漬けて干すからだとも、家の軒先に吊るしたからだとも言われます。どちらとも決まっていませんが、なぜあるのかのほうははっきりしています。冷蔵庫の無い時代に、肉を持たせるための保存食でした。
房総の沿岸で鯨を獲っていたのは、13世紀までさかのぼるとも言われます。炙ると噛みごたえが出て、酒の肴にも、飯のおかずにもなります。季節を選ばず、年じゅう食べられているものです。もう味の話だけではないのだろうな、と思いました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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