野菜・豆の料理
山梨県 上野原市
せいだのたまじ
さちとあじ · FOOD & DRINK
小さな芋を皮ごと味噌で煮ころがす。捨てるような屑芋から始まったと伝わる。
この場所の物語
助けられた側が、その人の名で芋を呼び続けました。小さなじゃがいもを、皮ごと味噌で煮ころがします。皮が薄い時期のものを使うので、3月から7月ごろのものになるんですよ。煮汁が減って、照りが出るまで火にかけていきます。皮ごと食べるので、洗い方だけは念入りにするんですよ。
せいだ、というのは人の名前から来ています。江戸の後ろのころ、甲府の代官が九州から芋を取り寄せました。それを、村人たちに種芋として配ったそうです。飢饉から救ったというので、その人の名で芋を呼ぶようになりました。それが縮まって、せいだになったんですよ。
たまじのほうは、小さい芋のことを指す言葉になります。その代官は、いまも芋の神として祀られているそうです。上野原の寺に、碑が残っていると聞きました。食べものの名前が、そのまま人の名前であることがあります。捨てるような屑芋から始まったとも伝わります。
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