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横手の雪まつり かまくら
雪の部屋に、火が灯る。 2月15日と16日、秋田・横手。 高さ3メートルの雪洞、かまくら。 市内に大小あわせて100基ほど。 中には水神様の祭壇と、炭火と、子どもたち。 「はいっ…
雪の部屋に、火が灯る。
2月15日と16日、秋田・横手。
高さ3メートルの雪洞、かまくら。
市内に大小あわせて100基ほど。
中には水神様の祭壇と、炭火と、子どもたち。
「はいってたんせ」「おがんでたんせ」。
声をかけられ、甘酒と焼き餅をふるまわれる。
はじまりはおよそ450年前。
水神様に豊かな水を祈る小正月の行事と、
雪のなかで子どもが遊ぶ穴ぐらが、いつか一つになった。
会場は市役所本庁舎前、羽黒町の武家屋敷通りなど。
夜がいい。雪の壁ごしの、橙色の灯り。
蛇の崎川原には、ミニかまくらの群れ。
無数のろうそくが、雪原に星を写す。
かまくらは、職人が建てる。
最盛期には数百基あったという雪の部屋を、
いまは「かまくら職人」が技を継ぎ、冬ごとに建て直す。
横手へは秋田新幹線・大曲で在来線に乗り換え。
雪道の靴と手袋があると心強い。
冷えたら、横手やきそば。
雪国の夜は、あたたかいものでできている。
雪が積もると、横手の町は別の顔を見せるんですよね。かまくらの中にろうそくを灯すあの文化が、ふだんの暮らしのすぐそばにあって、冬をやりすごすんじゃなく、冬をたのしむ姿勢がこの盆地に根づいている気がします。横手盆地は奥羽山脈と出羽山地にぐるりと囲まれていて、雄物川が流れ、あたり一面が水田と果樹の畑で、稲作とリンゴとブドウが、ここの暮らしの骨格になっているんです。
増田の重要伝統的建造物群保存地区を歩くと、商家の造りがそのまま残っていて、城下町と在郷町がゆっくりと重なってきた時間を、建物の厚みで感じられるんです。横手市増田まんが美術館や秋田県立近代美術館が同じ市内にあるというのも、なんかいいなあと思って、伝統と創意工夫が、ここでは遠い話じゃないんですよね。
横手やきそばやいぶりがっこみたいな、この土地ならではの食が日常の棚に並んでいて、旅で来た人にとっては発見で、ここに根を張って暮らす人にとってはただのふだんの食卓で、その温度差がおもしろいんです。JR横手駅を中心に奥羽本線が通っていて、秋田自動車道のインターも近いから、動ける拠点として使いやすい地形でもあって、盆地の静けさと、外へ出る道筋の両方が、ちゃんとそろっているんです。
秋田県横手市に泊まる
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