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相模人形芝居
三人遣いの、人形芝居。 相模人形芝居。神奈川の西部、小田原や厚木に伝わる。文楽と同じ、三人遣い。江戸時代、上方から伝わり、村に根づいた。 いまは、保存会が守る。担い手は、ふだんは別…
三人遣いの、人形芝居。
相模人形芝居。神奈川の西部、小田原や厚木に伝わる。文楽と同じ、三人遣い。江戸時代、上方から伝わり、村に根づいた。
いまは、保存会が守る。担い手は、ふだんは別の仕事を持つ人たち。会社員も、農家も。練習を重ね、舞台に立つ。
首は、村の人が彫る。代々の人形が、いまも使われる。古いものは、二百年。木が、艶を帯びている。
消えかけて、踏みとどまった芸。
一度は途絶えかけた。それを、地元の人が拾い直した。派手ではない。でも、ここにしかない人形が、ここで動いている。それで、十分。
本厚木の駅を出ると、平日の昼間から人の数がちゃんとあって、街がきちんと息をしているんですよね。ソニーや日立Astemoといった会社が市内に根を張り、研究や製造がふだんの暮らしと同じ地面の上にある、そういう産業都市なんです。
でも、駅から神奈川中央交通バスに乗って北へ向かうと、景色がすこしずつ変わって、七沢温泉や飯山温泉のあたりに着くころには、丹沢の山の気配がぐっと近くなる。大山の阿夫利神社や大山寺への道は、江戸のころから大山講の人たちが歩いてきた道で、信仰と山歩きが同じ一本の路にあるのがいいなあ、と思います。
相模川では鮎釣りができて、あつぎ鮎まつりのころには川沿いが賑やかになる。厚木シロコロ・ホルモンやとん漬けは、工場や研究所で働く人たちの腹を満たしてきた、この街のふだん食のような存在で、あつぎ郷土博物館に寄ると、そういう暮らしの積み重なりが静かに並んでいます。平野と山地がひとつの扇のなかに収まっているから、一日のなかで街と自然をどちらも使えるんです。
神奈川県厚木市に泊まる