祭事
愛知県北設楽郡東栄町 町内各地区(花祭…
奥三河の花祭
Hanamatsuri (Okumikawa Winter Kagura)
祭事 · Festival
この場所の物語
「テーホヘ、テホヘ」
と、ひと晩じゅう歌っている山里があります。
愛知県の山奥、東栄町。
11月上旬から1月中旬にかけて、
町内10の地区が日を違えて「花祭」を行います。
700年続く神事。国の重要無形民俗文化財です。
花祭というのに、花は出てきません。
主役は、湯と、鬼と、夜です。
舞庭の中央に湯釜を据えて、
八百万の神々を招き、約40種の舞を夜通し奉納する。
まさかりを持った榊鬼が現れ、
「湯ばやし」では、たぎる釜の湯が
観客めがけてはねかけられます。
浴びれば、生まれ清まる。
なぜ真冬にやるのか。
もとは旧暦霜月の祭りで、
一年でいちばん太陽が弱るこの季節に、
太陽と、大地と、人の生命力を
呼び覚ますためだそうです。
観客も「テーホヘ」を一緒に歌います。
というより、朝までいれば、歌わずにいられない。
過疎の山里が、この夜だけ、
日本でいちばん眠らない町になります。
隣の遠山郷の霜月祭とは、湯立神楽の兄弟。
冬の南信州・奥三河、はしごする人もいます。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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