菓子
栃木県
小麦まんじゅう
さちとあじ · FOOD & DRINK
小麦の皮で餡を包んで蒸す。麦の作れる土地の、家のおやつ。
この場所の物語
地獄の蓋が開く日の名が、菓子のほうに付いています。旧暦の7月1日は釜蓋朔日と呼ばれ、地獄の蓋が開く日とされてきました。その日に供えるものを、釜蓋まんじゅうと言ったんですよ。おやつの名前としては、ずいぶん物騒なほうだと思います。
栃木は台地と二毛作の田が広がっていて、麦の作付けが多い土地です。だから古くから、小麦を使った料理が親しまれてきました。小麦まんじゅうは、小麦の皮で小豆の餡を包んで蒸したものです。重曹を入れて作るので、炭酸まんじゅうとも呼ばれます。ふくらし粉の効いた皮は薄くて、餡がうっすら透けるんですよ。
小麦粉に重曹を入れて篩にかけ、砂糖水を加えながら、耳たぶより柔らかい生地を作ります。それで餡を包んで、蒸し上げるんですよ。盆の前に、その年の小麦粉が出回ります。挽きたての粉は香りが立って、色もすこし黄みがかっているそうです。だから盆には、まんじゅうやうどんのような、小麦粉を使う料理が作られてきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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