菓子
群馬県
まゆ玉
さちとあじ · FOOD & DRINK
繭の形にした団子を枝に挿す。養蚕の豊作を願う小正月の飾りだった。
この場所の物語
食べるためというより、まず供えるためのものなんですよ。繭の形に丸めた団子を、木の枝に挿して飾ります。口に入れるのは、そのあとになります。米の粉のほか、稗の粉やとうもろこしの粉でも作るそうです。その年に手に入る粉で、なんとでもなる菓子でした。
小正月の2日前、1月13日に稗の粉で丸めて、山桑などの枝に、花に見立てて挿していく。枝が白い実をつけたように見えます。願うのは、その年に繭がたくさん採れることです。群馬は古くから養蚕の土地で、いまも自前の蚕の品種を持っています。その仕事を、いまも継いでいる家があるそうです。
吾妻のあたりでは、2月の初午が養蚕の豊作を願う日になります。その日はまゆ玉を16個作って、神棚や井戸に供えるのだそうです。いくつ作るかまで決まっています。甘くもなく、とりたてておいしくもないのだそうです。食べものが、祈りの形をそのまま取ったことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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