麺
栃木県 佐野市
耳うどん
さちとあじ · FOOD & DRINK
耳の形にひねった小麦の生地を汁で煮る。年の初めに食べる家がある土地の麺。
この場所の物語
鬼の耳を食べてしまう、という正月のものです。小麦粉をぬるま湯と塩で練って、平らにのばし、マッチ箱ほどの長方形に切ります。それを2つに折って、内側の端どうしを合わせて閉じる。そうすると、耳の形になるんですよ。佐野の葛生や、宇都宮の城山に伝わります。
正月に食べてしまえば、その年は悪いことが聞こえない、という言い伝えがあります。近所の悪口も聞こえないので、付き合いが円満にいくのだそうです。佐野では、これを手に取って耳に当て、いい耳聞け、と唱える習わしもあります。食べる前に、耳の役をひとつ果たさせるわけです。
暮れのうちに作って冷水に浸けておけば、正月の客に出せます。宇都宮のほうでは、神社の祭りの折の膳に出たそうです。願いと段取りが、同じ1つの形に畳まれていました。汁は、椎茸と鶏の出汁に醤油を合わせたものだそうです。いまは正月に限らず、年じゅう食べられています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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