焼き物
福井県 小浜市
若狭の焼き鯖
さちとあじ · FOOD & DRINK
串を打った鯖を丸ごと炭火で焼く。街道で京へ運んだ道筋に店が残っている。
この場所の物語
暦のほうに理由がある食べものは、そういう売れ方をします。串が1本、頭から尾のほうまで縫うように通してあるんですよ。使うのは、竹か茅の串になります。それを炭の上に立てて、25分ほどかけて焼くんですよ。切り身ではなく、1尾そのままの姿です。
若狭の鯖は、もともと京へ運ぶものでした。背負いと呼ばれる人が山を越えて運び、傷まないように塩をします。着くころには、ちょうどよい塩加減になっていたと言われるんですよ。焼くのも、酢でしめるのも、始まりは同じ理由になります。内陸の大野のあたりには、半夏生の日にこれを食べる習わしが残っています。
夏至から11日目、7月2日にあたる日です。田植えを終えた人をねぎらって殿様が配った、という話が伝わります。この焼き鯖は、いまでは1年じゅう売られています。それでも7月2日のあたりだけは、別のものとして売れるのだそうです。街道で京へ運んだ道筋には、いまも店が残っています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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