麺
岩手県 盛岡市
わんこそば
さちとあじ · FOOD & DRINK
小椀に一口分の蕎麦を次々に入れ、蓋を閉じるまで続ける。給仕と客の呼吸で進む。
この場所の物語
ふたを閉めるのは、自分のほうなんですよ。おわんに、ひとくちぶんのそばが入って出てきます。食べ終わると、すぐに次のひとくちが投げ込まれるんですよ。ふたを閉めるまで、それがずっと続くわけです。わんこは、木地の椀を指す方言になります。
盛岡や花巻のわんこそばは、いまでは量を競うものとして知られています。ただ、もとは大勢に少しずつ配るための出し方だったと言われるんですよ。台所が小さくても、ゆでたてを順に配ることができます。よそう人が横に立って、掛け声をかけながら入れていきます。薬味は、まぐろの刺身、とろろ、なめこおろし、鶏そぼろ。
正直に言えば、味をゆっくり確かめる食べ方ではありません。15杯を過ぎたあたりから、隣の人の椀の数のほうが気になりはじめます。花巻に泊まった殿様が何杯もお代わりをした、という話も伝わります。発祥は花巻とも盛岡とも言われ、決まっていないそうです。これは食事というより、その場にいる人どうしの遊びなんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む