温泉
この場所の物語
硫化水素の、あのすこし刺激的なにおいを、ここでは最初に感じるんです。東八幡平の湯は、もともと鉱山で栄えた土地の地熱から引かれてきたもので、その成り立ちをちょっと知るだけで、浸かる感覚がずいぶんちがってくる。松尾鉱山が閉じたあと、この土地は温泉を引く事業へと転換して、八幡平ハイツのような勤労者のための施設から、ライジングサンホテルのような大きな宿まで、ゆっくりと形をかえてきたんだなあ。
歩いてみると、リゾートと産業史が静かに重なっている感じがする。長く泊まっていると、その層の厚さみたいなものが、だんだん手触りとしてわかってくるんです。生活拠点として使うには、東北自動車道のインターが近くて、ふだん使いの動線がわりと整っている。
訪日客にとっては、地熱発電と温泉供給がつながっているという、ここにしかない話が、きっとふしぎでうれしいはずです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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