温泉
この場所の物語
沢のそばを歩いていると、足もとの石の隙間にサワガニがいる。そのカニの名がそのままついた宿が、蟹場温泉なんです。1846年からこの場所で湯を湧かせてきた一軒宿で、農閑期に人々がここへやってきて、ゆっくりと体を整えていたんだなあと思うと、湯の底に時間が積もっているような気がします。
単純硫化水素泉の湯に浸かっていると、山の静けさがすこしずつ体にしみてくるんです。田沢湖駅からバスでじっくり揺られてたどり着く道のりも、すでに湯治のはじまりみたいなもの。長く滞在する人には、その「じっくり」の感覚がちょうどよく合うようです。
生活拠点として考えると、ふだんの速度をいったん手放す練習ができる場所、といえるかもしれない。訪日客にとっては、秘湯という言葉が絵空事でなく、本当にここにあると感じられる場所です。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む