2026年7月
2件
7月20日〜7月21日
土崎神明社祭の曳山行事
秋田県秋田市土崎港中央(土崎神明社ほか)
曳山の後ろに、皮肉が下がっている。
秋田・土崎港の夏祭り。武者人形をいただいた、勇壮な曳山が町を巡る。
だが、面白いのは後ろだ。曳山の背中に「見返し」と呼ばれる札がある。そこには毎年、その年の世相や政治を皮肉る川柳が、新しく書かれる。
勇ま
7月31日〜8月4日
八戸三社大祭
青森県八戸市、長者山新羅神社・神明宮・おがみ神社
3つの神社が、年に一度だけ合流する。
青森・八戸。太平洋に面した漁港の街。毎年8月の初め、長者山新羅神社、神明宮、おがみ神社の3社が合同で大祭を行う。
山車行列が、街を動く。豪華な人形を乗せた山車が、27台以上。その迫力は、ねぶた祭りと
2026年8月
10件
8月1日〜8月4日
盛岡さんさ踊り
太鼓の数が、世界一。
盛岡さんさ踊り。八月、大通りを、踊り手と太鼓が埋める。和太鼓の同時演奏数で、ギネス記録を持つ。
鬼の手形、という伝説がある。悪さをする鬼を、神様が捕まえ、二度と来ないと約束させた。その証に、岩に手形を押させた。盛岡の、
8月1日〜8月7日
弘前ねぷたまつり
弘前市(土手町コース・駅前コース)
青森ねぶたが「動」なら、弘前ねぷたは「静」だ。
扇形の巨大な灯籠に三国志や水滸伝の武者絵が描かれ、夜の城下町をゆっくりと流れていく。
表には英雄の戦場絵、裏には美しい鏡絵(女性画)が描かれているのが特徴だ。
表と裏、両面を見て初めてひ
8月2日〜8月7日
青森ねぶた祭
青森市(新町通り・青森駅周辺)
幅9メートル、高さ5メートルの巨大な灯籠が、夜の青森を練り歩く。
骨格に和紙を貼り、内側から照らされた光の彫刻。歌舞伎、神話、武将——題材は多様だが、
どれも躍動する人物が今にも動き出しそうな迫力を持つ。
ねぶた師と呼ばれる職人が1年
8月3日〜8月6日
秋田竿燈まつり
夜になると、稲穂が立ちあがる。
秋田の市街地。提灯を米俵に見立て、四十六個を一本の竿に吊るす。一番大きな「大若」で高さ十二メートル、重さ五十キロ。差し手は、それを手のひらに、額に、肩に、腰へと移していく。落とさない。倒さない。風が来ても、
8月4日〜8月8日
五所川原立佞武多
青森県五所川原市大町(立佞武多の館ほか市内)
見上げると、首が痛い。
青森・五所川原の夏。「立佞武多」は、高さ約二十三メートル。ビルの七階に届く、巨大な人形灯籠だ。内側から灯りをともし、夜の町を、ゆっくり歩く。
起源は明治の末から大正。豪商たちが、競って巨大な佞武多をつくった。
だが、
8月5日〜8月7日
山形・花笠まつり
山形県山形市中心部
赤い花の笠を持ち、1万人が踊る。
ヤッショ、マカショ。その掛け声が、8月の山形の夜に響く。
花笠の花は、ベニバナだ。山形の特産品。かつてこの地域を豊かにした染料の花。その花を笠に飾り、3日間踊り続ける。
東北五大まつりのひとつ。青森の
8月6日〜8月8日
仙台七夕まつり
仙台市青葉区(中央アーケード商店街周辺)
毎年8月6日の朝、仙台の商店街に一斉に笹飾りが立てられる。
制作費数十万円から数百万円。和紙と竹だけで作られた巨大な吹き流しが、アーケードを埋め尽くす。
伊達政宗の時代から続き、戦後の焼け跡にも飾りが立てられた。
毎年200万人以上が
8月15日〜8月15日
赤川花火大会
河が、光る。
山形県、鶴岡。
赤川の河川敷、
羽黒橋から三川橋のあいだ、
約700メートル。
打上げ幅、日本最大級。
第33回、
2026年8月15日、
午後7時15分打上げ開始。
約1万2千発。
テーマは、
「響輝 -HIBIKI
8月16日〜8月18日
西馬音内盆踊り
雄勝郡羽後町西馬音内本町通り
顔を見せない踊り手がいる。
深くかぶった編み笠、または彦三頭巾で顔を隠したまま、篝火の前をゆっくりと通り過ぎる。
約700年前から秋田の農村で続くこの盆踊りは、華やかさよりも、どこか底知れない静けさを持つ。
踊るのは、名もない人たちだ
8月29日〜8月29日
大曲の花火(全国花火競技大会)
秋田県大仙市(雄物川河川敷)
日本一を、決める夜。
明治四十三年、諏訪神社の祭りからはじまった。いまや日本三大花火のひとつ。全国の花火師が頂点をめざす、最高峰の競技大会。
昼花火がある。これは大曲だけ。煙の色と形で勝負する、世界でも珍しい競技。日が暮れて、夜花火がは
2026年9月
2件
9月11日〜9月13日
花巻まつり
岩手県花巻市(花巻駅周辺市街地)
ひとつの祭りに、いくつもの踊りが集まる。
岩手・花巻の秋。神楽、鹿踊、花巻ばやし、風流山車、神輿。三日間、町が芸能で埋まる。
なかでも、鹿踊。頭に鹿の角、背に長いささらを背負った踊り手が、太鼓を打ちながら跳ねる。東北だけの、独特の芸能だ。
9月19日〜9月23日
会津まつり
福島県会津若松市(鶴ヶ城および市内中心部)
敗者の町が、誇りを忘れない。
福島・会津若松。会津まつり。鶴ヶ城を背景に、藩公行列が町を練り歩く。
会津は、幕末の戊辰戦争で、最後まで幕府側として戦った。そして、敗れた。
少年たちの部隊・白虎隊。彼らは、城が燃えていると思い込み、飯盛山で自
いつでも
通年
日本のふるさと遠野まつり
遠野市新穀町(遠野市街地・遠野郷八幡宮)
遠野は、日本の農村がどんな姿をしていたかを、いまも体に持っている土地だ。
柳田國男が『遠野物語』に書き記した119の話は、この盆地の山と川と集落から集められた。
カッパ、座敷わらし、神隠し。異界との境が、日常のすぐそばにあった世界。
通年
なまはげ柴灯まつり
男鹿市北浦真山 真山神社
男鹿半島の冬は、深い。日本海からの風が吹き込み、真山神社の杉林は雪をかぶる。
2月の第2週末、その境内に火が焚かれる。
なまはげは、秋田県男鹿地方に伝わる来訪神だ。
大晦日の夜、「泣く子はいねがー」と叫びながら家々を巡り、怠け者を
通年
相馬野馬追
南相馬市・相馬市(雲雀ヶ原祭場地ほか)
千年以上前、平将門が野馬を敵兵に見立てて軍事訓練をしたのが始まりだという。
それが今も、福島の浜通りで続いている。
甲冑を着た約400騎の騎馬武者が、旗指物を背に野原を疾走する。
雲雀ヶ原祭場地での甲冑競馬、神旗争奪戦。
最
毎年2月中旬の金・土
会津・絵ろうそくまつり
福島県会津若松市、鶴ヶ城・御薬園ほか
2月の会津に、花が咲く。
ろうそくの花だ。
会津の絵ろうそくは、漆塗りの台座に牡丹や菊が描かれた工芸品。その炎が、冬の城下町の各所に灯される。鶴ヶ城の石垣のそばに。御薬園の池のほとりに。白虎隊が散った飯盛山に。
雪の上で、色とりどりの
毎年5月3〜5日
水沢・みちのく藤原まつり
岩手県奥州市水沢
5月の岩手に、平安の都が現れる。
奥州市水沢。かつて奥州藤原氏が栄えた地。12世紀、ここに東北独立の文化圏があった。黄金の都。京都と並んで称された繁栄。
ゴールデンウィーク、武者と姫の行列が街を歩く。甲冑、狩衣、平安の衣装。現代の商店街
毎年8月6・7日
能代・役七夕
秋田県能代市
24メートルの灯籠が、夜の街を動く。
秋田・能代。日本海に面した木材の港町。
8月6日と7日、「天空の不夜城」と呼ばれる巨大な灯籠が現れる。竹と和紙で作られた光の塔が、大通りを練り歩く。動かすために、何十人もの腕が要る。
東北の夏祭り
毎年8月第1金〜日(みちのく芸能まつり)
北上・鬼剣舞
岩手県北上市、みちのく芸能まつりほか
鬼が、剣を持って踊る。
岩手・北上。鬼剣舞は、鬼の面をつけた踊り手が、剣を手に激しく舞う民俗芸能だ。仏教の影響を受けた芸能で、悪霊を払う意味がある。
動きが速い。音が激しい。でも、よく見ると、その動きには深い意味がある。
8月の北上の
毎年4月上旬〜中旬(桜の開花に合わせる)
大河原・一目千本桜
宮城県柴田郡大河原町、白石川堤
川沿い8キロ、桜が続く。
宮城・大河原町。白石川の堤に、約1200本の桜が植えられている。川と桜と、遠くに蔵王の山。
「一目千本」という名前の意味は、一目で千本見えること。それは誇張ではない。川の両岸に桜が連なる光景は、確かに圧倒的だ。
毎年4月下旬(さくらまつり期間中)
天童・人間将棋
山形県天童市、舞鶴山公園
将棋の駒が、人間になる。
山形・天童。日本で最も多くの将棋の駒を生産する街。将棋の産地だから、こういう祭りがある。
人間将棋は、桜山の斜面を将棋の盤に見立て、武者装束の人たちが将棋の駒を演じる。プロ棋士が実際に指す指し手に合わせて、人間
毎年12月上旬〜31日
仙台・光のページェント
宮城県仙台市青葉区定禅寺通り
12月の仙台に、光のトンネルができる。
宮城・仙台。定禅寺通りのケヤキ並木に、約60万球のLEDが灯される。ケヤキの枝が光で覆われ、通りがトンネルになる。
1986年に始まったイルミネーション。今では、東北最大の冬のイベントになっている
2026年8月5日(水)19:00〜20:00
仙台七夕花火祭
宮城県仙台市(西公園・広瀬川河畔)
短冊の祭りの、前夜。
東北三大祭りのひとつ、仙台七夕。色とりどりの吹き流しが、街をうめつくす。その本祭を前に、花火が上がる。
約一万六千発。杜の都の夜空に、夏が告げられる。広瀬川のほとり、人びとが翌日を待つ。
願いごとを書いた短冊。空
2026年8月初旬(花笠まつり前後・例年8月)
山形花笠まつり協賛花火大会
山形県山形市(馬見ヶ崎川河川敷)
花笠の、夏。
花笠まつり。紅花をあしらった笠を手に、人びとが踊る。東北の夏を彩る祭り。その時季に、花火が上がる。
馬見ヶ崎川のほとり。蔵王のふもとに、夏の夜空がひらく。「ヤッショ、マカショ」の掛け声が、まだ耳にのこる。
紅花のまち、山
2026年8月(例年夏季)
松島基地納涼まつり花火大会
宮城県東松島市(矢本海浜緑地周辺)
復興の海に、花火が上がる。
東松島。日本三景・松島にほどちかい、海辺のまち。あの震災で、大きな傷を負った場所。
そこで、夏の花火が上がる。亡くなった人を悼み、生きる人をはげます火。海辺の緑地から、夜空がひらく。
松島湾の、おだやかな海
2026年8月(例年夏季)
おきたま花火大会
山形県米沢市(最上川河川敷・松川河畔)
上杉のまちに、花火が上がる。
米沢。名将・上杉鷹山が治めた城下町。最上川のほとりで、夏の花火が打ち上がる。置賜盆地の、夜空がひらく。
「為せば成る」。鷹山の言葉が生きるまち。質素と勤勉の地に、夏の一夜、火が咲く。
米沢牛のまち。雪深い
例年8月下旬に開催。豪華な山車(やたい)の行列。ユネスコ無形文化遺産。日程は年により異なります。
新庄まつり
山車が、物語になる。
新庄まつり。八月、二十台の山車が、町を練り歩く。やたい、と呼ぶ。歌舞伎や物語の名場面を、人形で再現する。
二百七十年前、飢饉があった。多くの人が死んだ。その年の秋、藩主が、民の心を慰めるために祭りを始めた。悲しみのあと
毎年10月第1土・日・月曜
二本松の提灯祭り
福島県二本松市 二本松神社・市街中心部
提灯に、火が移る。
福島・二本松。秋の夜、七つの町内から太鼓台が繰り出す。一台に、三百あまりの紅提灯。二本松神社のかがり火が、その提灯へ移されると、祭りははじまる。
起源は、約三百七十年前。二本松藩主・丹羽光重公が二本松神社を祀り、領民
毎年8月16日(送り盆)
盛岡舟っこ流し
岩手県盛岡市 北上川・明治橋上流
火をつけた舟を、川へ流す。
岩手・盛岡。八月十六日、送り盆の夜。北上川の明治橋のあたりで、舟っこ流しが行われる。町内会や寺壇が手づくりした、龍頭の屋形舟。位牌を貼り、提灯と供物で飾る。それに火を放ち、川へ流す。
燃えながら流れる舟は、明
例年10月下旬〜11月上旬が見頃
鳴子峡の紅葉
宮城県大崎市鳴子温泉 鳴子峡
10月の終わり、宮城の山が燃える色になる。
鳴子峡。
大谷川が刻んだ、深さ100メートルの峡谷。
断崖の岩肌に、ブナ、ナラ、カエデ。
赤と黄が、緑の松を残して山を染める。
見頃は10月下旬から11月上旬。
紅葉は、栗駒の山の上から峡谷へ
毎年9月7日〜9日
角館祭りのやま行事
秋田県仙北市角館町 市街中心部
9月7日から9日。
みちのくの小京都、角館が、三日間だけ荒ぶる。
武家屋敷の黒板塀の町を、
歌舞伎人形を飾った曳山が練り歩く。
おやま囃子に、手踊り。
そして夜。
曳山同士が道で出会うと、交渉が始まる。
どちらが道を譲るか。
決裂すれば「
毎年2月15日・16日
横手の雪まつり かまくら
秋田県横手市 市役所本庁舎前・羽黒町ほか市内各所
雪の部屋に、火が灯る。
2月15日と16日、秋田・横手。
高さ3メートルの雪洞、かまくら。
市内に大小あわせて100基ほど。
中には水神様の祭壇と、炭火と、子どもたち。
「はいってたんせ」「おがんでたんせ」。
声をかけられ、甘酒と焼き餅を
毎年2月17日〜20日
八戸えんぶり
青森県八戸市 市中心街・長者山新羅神社
春を、呼びに行く。
2月17日から20日、青森・八戸。
えんぶり。
馬の頭をかたどった烏帽子をかぶった太夫が、
頭を大きく振り、地を摺るように舞う豊作祈願の田楽。
朳(えぶり)という農具の名が、
そのまま芸能の名になった。
雪のなか、3