丼・飯
宮崎県 宮崎市
冷や汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
焼いた魚と味噌を擂って冷たい出汁でのばし、胡瓜と豆腐を入れて飯にかける。
この場所の物語
汁は冷たく、飯は熱いままです。そのずれが、この椀の要のようなんですよね。宮崎県のどこでも作られていて、旬は6月から9月にかけて。鯵か鯛を素焼きにして、身をほぐし、骨を丁寧に取ります。すり鉢で白胡麻を擂り、そこへ魚の身と味噌を入れて擂り合わせるんですよ。
擂った味噌をいちど火で炙ってから、出汁で溶いていきます。味噌汁より、ずっと濃くします。小口に切った胡瓜を浮かせ、豆腐を崩し、紫蘇や茗荷を刻んで散らす。それを熱い麦飯にかけて、かき込むわけです。家庭の料理なので、宮崎のなかでも作り方が土地ごとに違います。
夏の畑仕事の合間に、麦飯へ生味噌をのせて水をかけて食べていたのが元だと言われます。名は古く、鎌倉のころの記録にも見えるそうです。僧が各地へ持って歩いたとも言われるそうです。暑い夜を冷たいもので終える、というところに、この土地の考え方があります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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