焼き物
宮崎県 宮崎市
地鶏の炭火焼
さちとあじ · FOOD & DRINK
ぶつ切りの鶏を強い炭火で煙ごと焼き、表面を黒く焦がして柚子胡椒を添える。
この場所の物語
皿に出てくるものが、黒いんですよ。焦がしたのではなく、煙で燻されて、その色になるんですよね。炭に鶏の脂が落ちて燃え、立ちのぼった煙が肉を包む。焼くというより、炙りながら燻しているのに近いんですよね。宮崎県の宮崎市をはじめ、県じゅうで出されています。
味つけのほうは、塩だけなんですよ。ぶつ切りのもも肉を強い火に置いて、一気に焼き上げます。歯を入れると硬く、噛むほど味が出てくる。柔らかい鶏に慣れていると、はじめのひと口は戸惑うかもしれません。
添えられるのは柚子胡椒と、それに胡瓜やキャベツです。青いものをあいだにはさむと、口のなかがいちど戻るんですよ。それで、また食べられるようになるんですよね。見た目のほうで損をしている料理だと思います。黒くて、地味で、写真に撮ってもよくわからないんですよね。それでも、炭と鶏の脂と柚子の匂いを一度おぼえてしまうと、宮崎に来るたびに探すことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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