魚介の料理
徳島県 鳴門市
鳴門わかめ
さちとあじ · FOOD & DRINK
潮の速い海峡で育つ若布を湯通しして塩蔵する。歯を入れると音が立つほど締まる。
この場所の物語
潮の速さが、そのまま歯ざわりとして残っています。鳴門の渦潮と、それを生む激しい潮流のなかで育ちます。だから、しこしことした歯ごたえと、風味の良さが出るのだそうです。色は、目の覚めるような鮮やかな緑になります。熱を通すと、黄色くなった赤い色素が緑の色素と結び付いて、あの色が現れるんですよ。
獲ったあとは、湯通しをして冷たい水で洗います。それから水を切って、食塩を混ぜて塩漬けにするんですよ。茎を取り除いて、水を抜いて、ようやく塩蔵わかめになります。旬は1月から3月にかけてです。寒い時期に穫りはじめて、食卓のほうへ春を運びます。
1000年より前の文献にも、阿波の国の貢ぎ物として若布が使われていたと記されているそうです。塩蔵の形で運ばれるので、遠くでも同じ歯ごたえに戻ります。歯を入れると、ぱりっと音が立つほど締まっているんですよ。潮の流れが速いところほど、身が締まるのだといいます。海の条件が、そのまま食べたときの手ごたえでした。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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