鍋・汁
島根県 松江市
宍道湖のしじみ汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
汽水の湖で獲れる大粒の蜆を味噌の汁にする。朝の食堂で椀だけを頼める店がある。
この場所の物語
真水でもなく、海でもない場所にいる貝です。宍道湖は、汽水湖と呼ばれる湖になります。斐伊川のいちばん下にあって、川から淡水が入ってきます。海のほうからは、塩の水が入ってくるんですよ。国内で7番目に大きい汽水の湖だとされているそうです。
潮と雨によって、水の塩気がたえず動いているんですよ。そのたえず動いている水のなかに、大和しじみがいるわけです。粒が大きく、獲れる量は国内でも上のほうになります。貝殻の色は黒くて、身のほうは思ったより小さい。その貝を、そのまま椀の汁に仕立てていくことになります。
冬は味噌仕立てにして、夏はすまし汁にするそうです。同じ貝を使って、季節によって仕立てのほうを変えるんですよ。ほかには、具になるものを何も入れません。椀の底に貝が沈むので、汁のほうを先に飲むことになります。身は小さく、少し歯ごたえがあって、そのあとに来るんですよ。汽水という中途半端さが、そのまま味になっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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