鍋・汁
徳島県 三好市
そば米雑炊
さちとあじ · FOOD & DRINK
米の代わりに茹でて干した蕎麦の実を汁で炊く。粒のまま残り、香りが立つ。
この場所の物語
粉にせず、粒のまま食べる土地は多くありません。蕎麦の実を塩茹でして、殻をむいてから干していきます。この干したものを、そば米と呼ぶんですよ。粉にはしないで、粒のままの形で汁に使っていくんですよ。野菜や鶏と一緒に、そのまま出汁でことこと炊いていきます。
麦に近い、ぷちぷちとした歯ざわりが残ります。祖谷は山が深くて、米が育ちにくい土地でした。源平の戦に敗れた平家の人たちが逃げてきたと伝わります。育つのが早い蕎麦を、そこで蒔いたのだそうです。米の代わりに蕎麦を作り、それを米のように食べたわけです。
都をしのんで正月に作ったのが始まりだ、という言い方もあります。蕎麦を粉にせず実のまま食べる土地は、全国でもそう多くありません。挽く道具が無かったのか、挽くまでもなかったのか。そこのところは、書き残されていないんですよ。米が穫れない土地の、米の形をした食べものになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む