温泉
この場所の物語
豊沢川のせせらぎが、いつもそこにあるんです。志戸平温泉は、その川沿いにひっそりと、でも長い時間をかけて存在してきた場所なんだなあ。含食塩芒硝泉というすこし珍しい湯は、肌にやわらかくなじんで、浸かっているうちに体がじんわりほどけていく感じがするんです。
古い旅館と大きなホテルが川沿いに並んでいて、泊まる場所の選びかたで、ここへの近づきかたがちょっと変わってくる。湯治場としての時間がながれていて、長く滞在するひとが自然と根をおろしたくなる空気がある。生活の拠点として使うなら、花巻駅からバスで二十分ほどというのが、ちょうどいい距離感なんです。
訪日のお客さんには、ふだんの日本の湯治文化の素の表情を、ここで歩いて感じてもらえると思う。志戸平という名前を、しずかに声に出してみると、この場所の手触りに、すこし近づける気がするんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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