鍋・汁
埼玉県
呉汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
浸した大豆を擂って味噌汁に溶く。冬に体が温まる、農家の汁。
この場所の物語
畦の隅の豆が、汁の主役になります。呉というのは、水に浸けた大豆を擂り潰したものです。それを味噌汁に溶き入れたのが、呉汁ということになります。名前が、そのまま作り方になっているんですよ。埼玉では、昔から田の畦のところに大豆を植えてきました。
痩せた土地でも育つので、畦を無駄にしないためです。自分の家で使うぶんを畦で育てたその豆を、たのくろ豆と呼びます。田の畦の豆、という意味なんですよ。輪作の作物としても、水田の転作としても、古くから作られてきました。だから大豆は身近で、この汁は日常の食べものでした。
入れるのは、里芋、大根、人参、長葱、椎茸、蒟蒻、油揚げです。出汁で野菜を煮てから、そこへ擂った大豆を加えていきます。最後のところで、味噌で味をととのえていきます。秋の収穫が終わったあと、冬の栄養として作られてきました。とろりとして、たいへん冷めにくい汁になります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む