丼・飯
神奈川県 鎌倉市
しらす丼
さちとあじ · FOOD & DRINK
揚がったばかりの稚魚を生のまま飯に載せる。禁漁の期間があり出せない月がある。
この場所の物語
町の暦に、そこだけ穴があいているんですよ。生しらす、本日あります、と書いた札が、海沿いの店の前に出ています。もちろん、札の無い日もあるんですよ。しらすは片口鰯や真鰯や潤目鰯の稚魚で、水揚げのあった日でなければ生では出せません。
漁は船びき網といって、群れを網で囲み、ゆっくり引いていきます。相模湾では、1月1日から3月10日まで漁を止めるんですよ。鮎の稚魚が混じる季節を、避けるためだそうです。揚がったものの多くは、市場を通りません。漁師さんが自分の家で、釜揚げやしらす干しにしていきます。
あるいは薄く干して、畳鰯にして店先で売るそうです。丼にすると、生は透きとおって、釜揚げは白く濁ります。同じ魚には、とても見えません。札が出ていなければ、釜揚げを食べればいいわけです。海のほうの都合で献立が決まる町に来たのだから、それでいいのだと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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