鍋・汁
静岡県 静岡市
静岡おでん
さちとあじ · FOOD & DRINK
牛すじの黒い汁で煮た串を鍋から取り、だし粉と青海苔を振って食べる横丁の一品。
この場所の物語
串の色や形で、値段が分かるようになっているんですよ。具は、ぜんぶ串に刺してあります。牛すじ、黒はんぺん、練り物、大根、卵といったところです。それを黒い汁で煮て、鍋から直に取っていきます。上には、鯖や鰯を削った粉と、青海苔を振ります。
始まりは大正のころですが、広まったのは戦後のことでした。捨てられていた牛すじや豚もつを具にしてみたら、人気が出たのだそうです。駿河湾の魚が使えたので、黒はんぺんのような練り物も早くから入っていました。静岡では駄菓子屋でもこれを売っていたそうです。つまり、子どものおやつでもあったわけです。
串に刺してあるのは、勘定を数えやすくするためだとも言われます。うまくできているものだと感心しました。7つの子どもにも読める値段の表が、箸のほうに刷り込んであります。いまも横丁には、この鍋を出す店が並んでいるんですよ。だし粉と青海苔は、自分で好きなだけ振ります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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