産地の仕事
福井県 越前市新在家町・大滝町
越前和紙の里
Echizen Washi Papermaking Villages
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
紙の神を祀る神社の門前に紙漉き工房が集まり、博物館と体験工房が並ぶ。
この場所の物語
紙を漉く神を祀った神社が、産地の真ん中に立っているんですよ。越前和紙の里は岡本川に沿った五箇と呼ばれる地区で、不老、大滝、岩本、新在家、定友の5つの集落に工房が集まります。川上御前が上流に現れて紙漉きを伝えたと語られていて、1500年ほど前のことだとこの土地では言い伝えられています。
その神を祀る岡太神社は、926年の延喜式神名帳に名が載るんですよね。1843年に建て直された里宮は国の重要文化財で、5月の春祭りは神と紙の祭りと呼ばれ、県の文化財になっています。正倉院に残る730年の越前国正税帳は越前で漉かれた紙で、産地の年数が書き物の側から裏づけられているんですよ。
越前市の市街までは車で20分ほどで、そう遠い場所ではありません。紙漉きの後継者を募る掲示がいまも里に出ているそうで、1500年の話と求人の紙が同じ里に並んでいることになります。神社が産地の中にあるのは紙が信仰の対象だったからというより、揉め事の始末と道具の決まりを預ける場所が要ったからでしょう。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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