丼・飯
福井県 福井市
ソースカツ丼
さちとあじ · FOOD & DRINK
薄い豚カツをウスターだれにくぐらせて飯に載せる。卵で綴じず、蓋をして蒸らす。
この場所の物語
厚さのほうでは、勝負していないんですよ。福井でカツ丼と言えば、たいていこれのことを指します。卵で綴じたりは、いっさいしません。薄く揚げたカツを、ウスターソースのたれにくぐらせます。それを、炊きたての飯の上にそのまま載せていきます。
考えたのは、高畠増太郎という人でした。ドイツで数年、料理の修業をして、1912年に帰国します。その翌年、東京で開かれた料理の発表会で、これを初めて出したんですよ。ドイツ仕込みのウスターソースを日本へ広めたい、というのが動機だったそうです。その人がのちに福井へ帰り、自分の店を開きました。
味のほうは、いまもその店から続いているそうです。カツは薄くて柔らかく、箸だけで切れてしまうんですよ。薄いぶん、ソースが端のほうまで染みていきます。よその土地で卵で綴じているものと、同じ名で呼ばれています。それでも、まったく別の料理なんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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