鍋・汁
香川県
あん餅雑煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
白味噌の汁に餡入りの丸餅を入れる。甘い餡と味噌の塩気が同じ椀で混ざる。
この場所の物語
白味噌の汁に、餡の入った丸餅が落としてあります。輪切りにした大根と金時人参、豆腐も一緒に盛ります。輪の形にするのは、家が円く収まるようにという願いからだそうです。香川県のどこでも、正月にはこれが出てきます。
江戸のころ、香川は暖かくて雨が少ないので、砂糖きびの栽培が勧められました。できた白砂糖は、綿と塩と並んで、この土地の三つの白い産物に数えられます。ただし当時の砂糖は貴重で、ふだんは口に入りませんでした。明治のあたりから、年に一度、とっておきの砂糖を正月の椀に使うようになったんですよね。
汁の白味噌のほうは、保元の乱に敗れて讃岐へ流された崇徳上皇のもとへ、京から通う人が伝えたものだといいます。料理の工夫というより、年に一度と決めた贅沢のほうでした。よそから来た二つの贅沢が、年の初めの椀で出会っていることになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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