魚介の料理
福井県 敦賀市
昆布巻き
さちとあじ · FOOD & DRINK
北前船で来た昆布で魚を巻いて煮る。港町に加工の技が残った。
この場所の物語
味と関わりのない縁起が、1つの料理に3つも重なっています。昆布のほうは、よろこぶに通じるので縁起がいい。にしんのほうは、子孫の繁栄を願う魚とされてきました。さらに、輪切りにするのは円満を願う意味なのだそうです。
北前船で、北海道の昆布が西日本へ運ばれました。福井の敦賀は、その寄港地のひとつです。船の栄えとともに、よその土地の食べ方も入ってきます。船が着くたびに、港には昆布の匂いが立ちこめたそうです。昆布巻きは、身欠きにしんを昆布で巻いて、柔らかくなるまで煮たものです。作りそのものは、ごく単純なんですよ。
祝いの席には欠かせないもので、とくに秋祭りと正月に食べられてきました。敦賀の町には、昆布を細く削るおぼろ昆布の職人の手も残っています。北の海の昆布と、北の海の魚が、船に乗って南へ来て、福井の膳の上で1つに巻かれる。何時間も煮られながら、そうなっていきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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