麺
滋賀県 長浜市
焼き鯖そうめん
さちとあじ · FOOD & DRINK
焼いた鯖を甘辛く煮て、その煮汁でそうめんを炊き合わせる。農繁期の贈り物だった。
この場所の物語
親が届けた魚が、そのまま料理の名になっています。湖北は内陸ですが、鯖の産地である若狭湾に近い土地です。だから、焼き鯖やなれずし、へしこといった鯖の料理が身近にありました。この1皿には、5月見舞いという習わしが背景にあります。農繁期の5月、農家へ嫁いだ娘を案じて、実家の親が焼き鯖を届けるんですよ。
忙しい娘への、気遣いだったわけです。届けるのは、焼いた鯖になります。作り方は、その焼き鯖を甘辛い出汁で柔らかくなるまで煮ていきます。そして、その煮汁でそうめんを炊くんですよ。炊き上がったそうめんの上に、焼き鯖をどんとのせていきます。
味のほうは、けっこう濃いめです。だから、主食としてより飯のおかずや酒の肴として食べられることが多い。農繁期に手早く作れる料理でもありました。そのうえで、冠婚葬祭のようなハレの日の料理にもなります。届けものだったところから、この形が始まっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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