日本酒
広島県 東広島市
西条の清酒
さちとあじ · FOOD & DRINK
赤瓦の煙突と白壁の蔵が数百m続く通りで、蔵ごとの仕込み水を飲み比べられる。
この場所の物語
水が変わったら、こちらが変わるんですよ。駅を出て5分も歩くと、赤煉瓦の煙突が何本も立っています。白い漆喰の壁、なまこ壁、赤い瓦。蔵が7つ、その細い通りにずらりと続いているんですよ。10月には、この通りが酒を飲む人で埋まります。
蔵の前にはそれぞれ井戸があって、仕込み水をそのまま飲ませてくれます。同じ山から来た水なのに、蔵ごとに口あたりが違うんですよ。竜王山に降った雨が、10年から15年かけて地の下を通ってくるのだそうです。広島の酒は、軟らかい水で醸す工夫から始まりました。1897年に安芸津の三浦仙三郎がその方法をまとめています。
翌年には本にして、誰でも使えるようにしました。ところが大正のころ、西条の水は軟らかくなくなります。蔵の人たちは、そこで造りのほうを作り直しました。井戸を7つ飲み比べてみると、その話が舌でわかるんですよ。同じ通りの水が、これだけ違うとは思いませんでした。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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