麺
福島県 下郷町
高遠そば
さちとあじ · FOOD & DRINK
一本の長葱を箸の代わりにして蕎麦を手繰り、葱を齧りながら食べる出し方がある。
この場所の物語
人が移ると、蕎麦のほうも一緒に移ります。保科正之は、徳川秀忠の四男にあたる人でした。1631年に信濃の高遠藩の藩主となり、1636年に出羽の山形へ移ります。そのあとで、会津へも移ることになりました。蕎麦が好きだったとされていて、移るたびにその土地へ蕎麦を広めたと考えられています。
高遠から始まった蕎麦は、辛味大根の絞り汁を味噌で味付けした汁で食べるものでした。高遠では、蕎麦の打てない女は嫁に行けない、と言われたそうです。会津では、正之がはじめに藩主となった土地の名を取りました。それで、高遠そばと呼ばれるようになったんですよ。ここへ、長葱を箸の代わりに使う食べ方を持ち込んだ店があります。
それが、大内宿の三澤屋という店なんですよ。鰹節をかけた蕎麦を、大根おろしの入った汁につけていきます。それを、1本の長葱で手繰るんですよ。葱のほうは、齧りながら食べていきます。箸を使わない食べ方が、そこだけ残ったことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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