産地の仕事
長崎県 波佐見町中尾郷・井石郷
波佐見 中尾郷と西の原
Hasami Nakaogo and Nishinohara
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
斜面に登り窯跡と煉瓦煙突が残り、製陶所跡の建物が器の店や食堂として使われている。
この場所の物語
作った器が、隣の産地の名前で売られていた時期があるんですよ。波佐見町は日用の食器を数多く作ってきた産地で、有田の名前で流通していた期間が長かったそうです。中尾郷の斜面には登り窯の跡と煉瓦の煙突が残っていて、窯が斜面をどれだけ使っていたかがそこで見て取れます。
西の原には、製陶所の跡の建物が残っているんですよね。いまは器の店や食堂、雑貨の店として使われていますし、有田までは車で20分、佐世保市へは40分ほどです。窯業の求人が続いているので働きながら関われますが、派手な絵付けよりも割れにくさと値段を引き受けてきたんですよ。
その役回りは、ずいぶん長いあいだ続いたことになります。名前の付かない仕事は量のほうに残ることになるので、銘の入らない日用の器を作り続けてきた産地なんですよね。実績は美術館の棚よりも各地の食器棚へ散らばっていて、自分たちの名前で器を出しはじめたのはそのあとの話です。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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