温泉
この場所の物語
田園のなかに、ひっそりと湯が湧いている。波佐見は焼き物の里として知られているけれど、1200年前から湯が出ていたというのは、すこし驚きませんか。弘法大師が錫杖をついたら湯が湧いたという伝説が残っていて、そういう話を聞きながら浸かると、お湯の温度がすこしちがって感じられるんです。
ナトリウム-炭酸水素塩泉というのは、肌にやわらかくまとわりつく湯で、長く浸かっていたくなる類のものなんだなあ。湯治楼という名のついた施設が2010年にできて、日帰りで気軽に歩いてこられる場所になった。多拠点で暮らす人にとっては、やきものと湯が日常の両脇にある生活というのが、ふしぎとリアルに想像できる土地だと思うんです。
訪日客にとっては、有田から足をのばすと、観光地の賑わいとはちがう、ふだんの里の表情に出会えるところがおもしろい。静かに泊まって、ゆっくり歩く旅に、向いている場所です。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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