鍋・汁
宮城県 名取市
せり鍋
さちとあじ · FOOD & DRINK
根を落とさずに洗ったせりを鴨や鶏の出汁でさっと煮る。根の香りが強く出る。
この場所の物語
ふつうは捨てるところが、ここでは主役になります。この鍋を作るときは、せりの根のほうをいっさい落としません。土を洗って、白い根をつけたまま鍋へ入れるんですよ。噛んでみると、葉よりも根のほうがずっと香りが強いんですよ。出汁のほうは、鶏か鴨で取ります。
醤油と味醂と酒で味をつけて、煮立ったところへ、せりを束のまま沈めます。そこから、長く煮たりはしません。しゃきしゃきしているうちに、さっと引き上げるんですよ。長葱や牛蒡、豆腐や油揚げが一緒に入ることもあります。せりは春の七草に数えられる草ですが、この鍋のほうは冬のものです。
宮城はせりの産地で、名取のあたりでは江戸のころから作られてきました。それでも、この鍋自体は古いものではありません。2004年ごろ、仙台の居酒屋で出しはじめたのだと言われます。広まったのは、震災のあとでした。土地を立て直していく過程で、名物として押し出されていったそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む